松本城は長野県松本市にある城で、天守が国宝に指定されている五城のひとつである。黒い下見板張りの外壁と、背後に北アルプスを望む立地で知られる。観覧料は紙のチケットと電子チケットで金額が違うので、そこが選ぶときの分かれ目になる。
松本城の観覧料
| 区分 | 紙チケット | 電子チケット |
|---|---|---|
| 一般 | 1,300円 | 1,200円 |
| 小・中学生 | 400円 | 400円 |
一般は電子チケットのほうが100円安い。小・中学生は紙も電子も同額である。20人以上の団体は一般1,080円、小中学生360円。小学生未満と、障害手帳をお持ちの方(本人と介護者1名)は無料である。松本市民は身分証明書の提示で本丸庭園まで無料になり、70歳以上の松本市民は天守も無料になる。
この料金は2025年4月に改定されたものである。それ以前は大人700円、小・中学生300円だった。松本市の公式観光サイトの一部のページには旧料金の700円という記載が残っているので、古い情報に当たらないよう注意したい。
出典: 松本市公式観光サイト 松本城(2026年9月2日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
開場時間と所要
| 区分 | 時間 |
|---|---|
| 通常 | 8:30〜17:00(最終入場16:30) |
| ゴールデンウィーク・お盆 | 8:00〜18:00(最終入場17:30) |
| 休み | 12月29日〜31日 |
天守内の平均観覧所要時間は45分から60分ほどとされている。繁忙期には天守への入場制限がかかる。階段が急で一方通行になるため、中に入れる人数に限りがあるからである。桜の時期と連休は待ち時間が出るので、開場直後を狙いたい。無料の市営駐車場が用意されている。
黒い天守
松本城の外壁は黒い。下見板を張り、そこに黒い漆を塗る。白漆喰で塗り込めた姫路城とは正反対の作りである。この黒は毎年塗り直されていて、手入れを続けなければ保てない。背後に北アルプスの雪をかぶった稜線が並ぶと、黒と白の対比がはっきりする。
天守は五重六階である。外から見ると五つの屋根が重なるが、内部は六階に分かれている。三階には窓がなく、外からはその存在が分からない。籠城の際に武者を隠す階として設計されたと説明される。内部の階段は非常に急で、最大で六十度近い傾斜がある。
この天守が建てられたのは戦国時代の終わりから江戸時代の初めにかけてである。大天守と乾小天守を渡櫓でつなぎ、そこに辰巳附櫓と月見櫓が加えられている。月見櫓は戦のためではなく、月を見るための建物である。戦の備えと平時の遊興が同じ建物群に同居しているのは珍しい。
堀と水と、街
松本城は平城である。山の上ではなく平地に築かれ、三重の堀で囲まれていた。現在残るのは内堀と外堀の一部だが、水面に映る天守の姿はこの城の代表的な景色になっている。春は桜、秋は堀端の木々が色づく。冬に雪が積もった日の朝がもっとも美しいという人もいる。
松本の街は湧水が豊かである。市街地のあちこちに井戸があり、飲める水が湧いている。城下町の区画も残っていて、中町通りには白い壁になまこ壁の蔵が並ぶ。縄手通りは女鳥羽川沿いの細い商店街で、カエルを主題にした店が集まっている。
アクセスと周辺
JR松本駅から徒歩15分ほど、バスなら数分。新宿から特急で二時間半、名古屋からも同程度の距離にある。車なら長野自動車道の松本インターチェンジから。無料の市営駐車場が城の近くにあるが、繁忙期は満車になる。
松本は山への入口でもある。上高地へはバスで一時間半ほど、美ヶ原へは車で一時間ほど。浅間温泉と美ヶ原温泉が市街地の近くにあり、城下町に泊まって山へ通うという行程が組める。市内には旧開智学校という明治期の擬洋風建築が残り、こちらも国宝に指定されている。城と学校、二つの国宝が歩ける範囲にある。
料金が変わった経緯
この観覧料は2025年4月に改定されたものである。それ以前は大人700円、小・中学生300円だった。改定の幅が大きいため、少し前の情報を見ていると金額が合わない。松本市の公式観光サイトの一部のページには、いまも旧料金700円の記載が残っている。古い数字に当たらないよう気をつけたい。
同時に電子チケットが導入され、一般に限って紙より100円安く設定された。小・中学生は紙も電子も同額である。窓口に並ぶ時間を省けるという利点もあるので、一般なら電子を選ばない理由がほとんどない。繁忙期は入場制限がかかるため、この差はより効いてくる。
出典: 松本市公式観光サイト 松本城(2026年9月8日確認)
無料になる人
小学生未満は無料。障害手帳をお持ちの方は本人と介護者1名まで無料。松本市民は身分証明書を提示すれば本丸庭園まで無料で入れて、70歳以上の松本市民は天守も無料になる。市民が日常的に城の敷地を歩けるようにするための仕組みで、朝の散歩に使っている人がいる。
20人以上の団体は一般1,080円、小中学生360円になる。学校行事や旅行会社の手配で入る場合はこちらが適用される。個人で行くなら関係ないが、家族と友人でまとまって行くときは人数を数えてみる価値がある。
出典: 松本市公式観光サイト 松本城(2026年9月8日確認)
天守の中を歩く
内部は板張りで、装飾がほとんどない。柱は太く、床がきしむ。階段は非常に急で、最大で六十度近い傾斜がある。手すりを使って登り、降りるときは後ろ向きになったほうが安全である。靴を脱いで上がるので、脱ぎ履きしやすいものがいい。
外から見ると五重、内部は六階である。三階には窓がなく、外からその存在が分からない。籠城の際に武者を隠す階として設計されたと説明される。狭間と石落としが残り、この建物が戦うためのものだったことが直接わかる。平均観覧所要時間は45分から60分ほどとされている。
黒い城という選択
松本城の外壁は黒い。下見板を張り、そこに黒い漆を塗る。白漆喰で塗り込めた姫路城とは正反対の作りである。この黒は毎年塗り直されていて、手入れを続けなければ保てない。背後に北アルプスの雪をかぶった稜線が並ぶと、黒と白の対比がはっきりする。
大天守と乾小天守を渡櫓でつなぎ、そこに辰巳附櫓と月見櫓が加えられている。月見櫓は戦のためではなく、月を見るための建物である。戦国の備えと江戸の平時の遊興が同じ建物群に同居しているのは珍しい。この構成が国宝に指定されている理由の一つでもある。
城下町と周辺
松本の街は湧水が豊かである。市街地のあちこちに井戸があり、飲める水が湧いている。中町通りには白い壁になまこ壁の蔵が並び、縄手通りは女鳥羽川沿いの細い商店街になっている。旧開智学校という明治期の擬洋風建築も国宝で、城から歩ける距離にある。
松本は山への入口でもある。上高地へはバスで一時間半ほど、美ヶ原へは車で一時間ほど。浅間温泉と美ヶ原温泉が市街地の近くにあり、城下町に泊まって山へ通うという行程が組める。JR松本駅から城までは徒歩15分、新宿から特急で二時間半の距離にある。
近くの施設の料金
同じ松本の施設と並べると、松本城の料金の位置がわかります。いずれも旅比較で出典を確認している金額です。
金額は目安です。各施設のページで出典と確認日を掲載しています。
いつ行くか
桜の時期と紅葉の時期、そして連休は混む。天守への入場に制限がかかると、外で待つことになる。落ち着いて見るなら平日の開場直後がいい。冬は観光客が減るが、雪の積もった黒い天守は一年でもっとも絵になる。堀が凍る朝もある。
開場は8時30分から17時、最終入場は16時30分。ゴールデンウィークとお盆は8時から18時まで延長される。休みは12月29日から31日の三日間だけで、それ以外は通年で開いている。天守の観覧に45分から60分、公園を歩く時間を入れて二時間ほど見ておきたい。
中部・東海の観光施設を、入場料でくらべる
| 施設 | エリア | 入場・拝観の目安 ▲ | 滞在の目安 ▲ | |
|---|---|---|---|---|
| セントレア スカイデッキ | 愛知・セントレア | 無料 | — | |
| 金沢城 | 金沢 | 無料 | 約1時間15分 | |
| 徳川園 | 名古屋 | ¥300〜 | 約1時間 | |
| 金沢21世紀美術館 | 金沢 | ¥450〜 | 約1時間 | |
| 三国温泉 日帰り入浴 | 福井 | ¥500〜 | 約4時間 | |
| 和倉温泉 総湯 日帰り入浴 | 石川・加賀 | ¥500〜 | 約1時間30分 | |
| 越後湯沢温泉 日帰り入浴 | 新潟 | ¥600〜 | 約4時間 | |
| キャナルリゾート(名古屋) | 名古屋 | ¥900〜 | 約4時間 | |
| ウェルビー栄(名古屋) | 名古屋 | ¥1,100〜 | 約2時間30分 | |
| 松本城 | 長野・松本 | ¥1,300〜 | 約1時間15分 | |
| 黒部峡谷トロッコ電車 | 富山 | ¥2,480〜 | 約3時間30分 | |
| 伊豆シャボテン動物公園 | 伊豆 | ¥2,800〜 | 約2時間30分 | |
| フォレストアドベンチャー・フジ | 富士山・河口湖 | ¥3,500〜 | 約2時間30分 | |
| 富士急ハイランド | 富士山・河口湖 | ¥6,000〜 | 約6時間 |
入場・拝観の一般料金の目安です。ガイドツアー・セット券・団体割引は含みません。滞在の目安は主要な見どころを回った場合の目安時間です。料金は改定されることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトをご確認ください。
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