十国峠は静岡県と神奈川県の境、箱根外輪山の南西端にある峠で、標高は七百七十四メートル。晴れた日には伊豆、駿河、遠江、甲斐、信濃、相模、武蔵、上総、下総、安房という旧国名で十の国を見渡せたことから、この名がついたとされる。
ケーブルカー運賃
| 区分 | 運賃 |
|---|---|
| 大人 往復 | 730円 |
| 8名以上の団体 往復 | 660円 |
| 100名以上の団体 往復 | 590円 |
出典: 十国峠 公式サイト 利用案内(2026年8月7日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
展望台やハイキングコースそのものに入場料は設定されていない。山頂へ行くにはケーブルカーを使うことになり、その運賃が実質的な費用になる。大人の往復が七百三十円で、八名以上の団体は六百六十円、百名以上なら五百九十円まで下がる。
ケーブルカーの山麓側には駐車場があり、車で来て乗り換える人が多い。伊豆スカイラインと熱海峠のインターチェンジがすぐ近くにあるため、伊豆や箱根をドライブする途中に立ち寄る使い方が定着している。
山頂までの所要は数分と短い。それだけの移動で標高と視界が一気に変わるため、費用に対する体験の密度は高い。ただし天候に完全に左右されるので、曇っている日は無理に上らず、晴れた日を選びたい。
十の国を見渡す
山頂の展望台からは、南に伊豆半島の山並みと相模湾、東に箱根の外輪山、北西に富士山、そして南西に駿河湾と伊豆の海岸線が広がる。条件が揃えば南アルプスの稜線や房総半島まで見えるとされ、これが十国という名の由来になっている。
富士山を正面に据えた構図が最も知られる眺めだ。手前に芦ノ湖や箱根の山並みを挟まず、駿河湾越しに裾野まで見えるため、山の全体像がつかみやすい。冬の空気が澄んだ日は輪郭がくっきりと出る。
山頂一帯は草原状になっており、遊歩道が整備されている。日金山東光寺という寺が近くにあり、古くから信仰の対象とされてきた。この山は伊豆山と箱根をつなぐ古道の途上にあたり、修験の道としても歩かれていた。
熱海と箱根の間で
十国峠は熱海の市街地から車で二十分ほど、箱根の芦ノ湖からも三十分ほどの位置にある。両者を結ぶ経路の途中にあたるため、熱海に泊まって箱根へ抜ける、あるいはその逆という行程に無理なく組み込める。
熱海側へ下れば海沿いの温泉街があり、箱根側へ進めば芦ノ湖と関所跡がある。伊豆スカイラインに入れば伊豆半島の背骨を南下でき、天城や下田まで続く。どの方向へも展開できるという意味で、地理的な結節点になっている。
山上は風が強く、市街地より気温が低い。海に近い峠のため霧が出やすく、下界が晴れていても山頂は真っ白ということがある。逆に、雲海が眼下に広がる日に当たることもある。天候の振れ幅が大きい場所だと考えておきたい。
ケーブルカーという短い移動
十国峠には展望台やハイキングコース自体の入場料が設定されていない。山頂へ行く手段としてケーブルカーがあり、その運賃が実質的な費用になる。大人往復七百三十円という金額は、得られる眺めに対しては安い部類だ。
八名以上の団体は往復六百六十円、百名以上なら五百九十円まで下がる。家族や少人数のグループでは団体料金には届かないが、社員旅行や学校行事の規模なら適用される。山麓側には駐車場があり、車で来て乗り換える形が最も多い。
乗車時間は数分と短い。それだけで標高が数百メートル上がり、視界が一気に開ける。所要が短いぶん、通りがかりに立ち寄るという使い方がしやすく、伊豆スカイラインを走る途中の休憩地としても機能している。
十の国という名の意味
十国峠という名は、山頂から伊豆、駿河、遠江、甲斐、信濃、相模、武蔵、上総、下総、安房の十の旧国を見渡せたことに由来する。実際にこれらすべてが同時に見える日は限られるが、条件が揃えば南アルプスの稜線や房総半島の輪郭まで確認できる。
最も知られているのは富士山を正面に据えた眺めだ。手前を遮る高い山がなく、駿河湾越しに裾野まで一続きに見えるため、山の全体像がつかみやすい。空気の澄む冬の晴天日は、稜線の雪の筋まで見分けられる。
古道の途上として
この峠は伊豆山と箱根を結ぶ古い道の途上にあたる。近くの日金山東光寺は古くからの信仰の場で、伊豆の霊山として知られてきた。修験の道として歩かれた歴史があり、いまも山頂一帯には遊歩道が整備されて、草原状の尾根を歩ける。
熱海と箱根をつなぐ位置
十国峠は熱海市街から車で二十分ほど、箱根の芦ノ湖からは三十分ほどの位置にある。両者を結ぶ経路の途中にあるため、熱海に泊まって箱根へ抜ける行程にそのまま組み込める。伊豆スカイラインに入れば伊豆半島を南下でき、天城越えから下田まで続く。
熱海側へ下れば海沿いの温泉街と、断崖に張り出した美術館がある。箱根側へ進めば芦ノ湖と関所跡、そして大涌谷へ至る。どちらへも展開できる結節点であることが、この峠の実用的な価値だ。
山上は風が強く、海に近いために霧も出やすい。下界が晴れていても山頂は真っ白ということがあり、逆に眼下に雲海が広がる日もある。振れ幅の大きい場所なので、眺めを目的にするなら天気の良い日に予定を寄せたい。
立ち寄りとしての使い方
十国峠はそれだけで一日を使う場所ではない。山頂での滞在は一時間もあれば足り、往復のケーブルカーを含めても一時間半ほどだ。伊豆や箱根を回る行程のなかに、眺めを見るための立ち寄りとして挟むのが本来の使い方になる。
そのぶん、天候の見極めが重要になる。曇っていれば得られるものはほとんどないので、その日の空を見て行くかどうかを決められる柔軟さがあると無駄がない。逆に、下界が曇っていても山上が雲の上に出ていることがあり、雲海に当たる可能性も残る。
周辺の温泉と組み合わせる
熱海側へ下れば海沿いの温泉街が広がる。熱海の湯は古くから知られ、徳川家康が湯治に訪れた記録も残る。峠から下りて日帰り入浴に寄り、そのまま海を見て帰るという半日の組み立てが成立する。箱根側なら芦ノ湖畔と強羅、大涌谷が射程に入る。
伊豆スカイラインを南下すれば、修善寺や天城、さらに下田まで続く。この道は尾根筋を走る有料道路で、左右に相模湾と駿河湾が交互に現れる。十国峠はその北の起点近くにあたるため、伊豆の旅の入口として位置づけられることが多い。
近くの施設の料金
同じ箱根の施設と並べると、十国峠の料金の位置がわかります。いずれも旅比較で出典を確認している金額です。
| 施設 | 料金の目安 |
|---|---|
| 箱根強羅公園 | 目安 ¥650〜 |
| 箱根海賊船 | 予約サイト ¥1,200〜 |
| 箱根湯本 天山湯治郷 | 目安 ¥1,450〜 |
| 箱根湯本 日帰り温泉 | 予約サイト ¥1,500〜 |
| 箱根湯寮 日帰り温泉 | 予約サイト ¥1,700〜 |
| 箱根ロープウェイ・大涌谷 | 目安 ¥2,000〜 |
金額は目安です。各施設のページで出典と確認日を掲載しています。
訪れる前に確認しておきたいこと
ケーブルカーの運行時刻と、最終便の時間は季節や天候によって変わることがある。強風時は運休する可能性もあるため、遠回りをして立ち寄る予定なら、当日の運行状況を確かめてから向かうほうが確実だ。
山頂で得られるものはほぼ眺めに尽きるので、視界が利かない日に上っても意味が薄い。行程に組み込むなら「晴れていたら寄る」という位置づけにしておき、天候次第で外せるように予定を組むのが賢い。
箱根の観光施設を、入場料でくらべる
| 施設 | 入場・拝観の目安 ▲ | 滞在の目安 ▲ | |
|---|---|---|---|
| 箱根強羅公園 | ¥650〜 | 約1時間15分 | |
| 十国峠 | ¥730〜 | 約1時間15分 | |
| 箱根湯本 天山湯治郷 | ¥1,450〜 | 約2時間30分 | |
| 箱根 彫刻の森美術館 | ¥2,000〜 | 約1時間45分 | |
| 箱根ロープウェイ・大涌谷 | ¥2,000〜 | 約1時間30分 | |
| 箱根小涌園ユネッサン | 変動 ¥2,500〜3,000 | 約6時間 |
入場・拝観の一般料金の目安です。ガイドツアー・セット券・団体割引は含みません。滞在の目安は主要な見どころを回った場合の目安時間です。料金は改定されることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトをご確認ください。
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※価格・在庫は変動します。最新は各予約サイトの公式ページでご確認ください。