天龍寺の参拝料は庭園が高校生以上500円、小中学生300円、未就学児は無料です。
ただしこの500円で見られるのは庭園(曹源池・百花苑)だけ。建物の中に入るには+300円、あの天井の龍を見るにはさらに別で500円かかります。全部見ると1,300円です。
嵐山の天龍寺は「500円で入れる世界遺産」と紹介されがちですが、実際にはどこまで見るかで倍以上変わります。ここを知らずに行くと、法堂の前で「別料金です」と言われます。
出典: 臨済宗大本山 天龍寺 公式サイト「参拝・交通案内」(2026年9月8日確認)
参拝料は3段階です
| 区分 | 料金 | 時間 |
|---|---|---|
| 庭園(曹源池・百花苑) | 高校生以上500円/小中学生300円/未就学児無料 | 8時30分〜17時[受付終了16時50分] |
| 諸堂(大方丈・書院・多宝殿) | 庭園参拝料に300円追加 | 8時30分〜16時45分[受付終了16時30分] |
| 法堂「雲龍図」特別公開 | 一人500円(上記の通常参拝料とは別) | 9時〜16時30分[受付終了16時20分] |
組み立てを整理します。
庭園だけなら500円。大方丈・書院・多宝殿まで入るなら800円。法堂の雲龍図まで見るなら1,300円。小中学生は300円/600円/800円という計算になります。
受付時に障がい者手帳を提示された方は、本人および介護者1名まで100円引きです。免除ではなく100円引きという設定です。
参拝受付は庭園受付・庫裏受付・北門受付・法堂受付の4か所。法堂の参拝受付は法堂の西側にあります。庭園の受付とは別の場所なので、雲龍図が目当てなら先に確認してください。
出典: 臨済宗大本山 天龍寺 公式サイト「参拝・交通案内」(2026年9月9日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
雲龍図は土日祝しか公開していません
これがいちばん間違えやすい点です。
法堂の天井に描かれた「雲龍図」は、土曜日・日曜日・祝日のみ公開されます(春秋は毎日公開する期間があります)。
つまり平日に天龍寺へ行っても、龍は見られません。嵐山観光の写真でよく見かける、八方睨みの龍。あれを見るために行くなら、曜日を合わせる必要があります。
公式は参拝休止日も具体的に告知しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 雲龍図(法堂)参拝休止日 | 2026年10月28日(終日)・29日(終日)・30日(12時45分ごろまで)、2027年1月2日 など |
| 諸堂参拝休止日 | 2026年4月1日(12時30分閉門)、10月29日(11時30分ごろまで)・30日(12時30分ごろまで)など |
行事等により諸堂の参拝ができない日があります。時間まで指定して告知されているので、遠方から行くなら公式のお知らせを見てから出てください。
出典: 臨済宗大本山 天龍寺 公式サイト「参拝・交通案内」(2026年9月9日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
紅葉期には7時30分から入れます
| 期間 | 参拝時間 |
|---|---|
| 通常 | 8時30分〜17時(17時に閉門) |
| 特別早朝参拝(2026年11月14日〜11月30日) | 7時30分〜(庭園受付のみ。北門受付は8時30分〜) |
嵐山の紅葉は日本でもっとも混む場所のひとつです。天龍寺はその期間、1時間早い7時30分から庭園を開けます。
ただし条件があります。早朝に開くのは庭園受付だけで、北門受付は通常どおり8時30分から。北門は竹林の小径に抜ける出口なので、「早朝に天龍寺を見て、そのまま竹林へ」という動線を考えているなら、北門が開くまで待つことになります。
それでも、人のいない曹源池を見るにはこの1時間しかありません。紅葉期に嵐山へ行くなら、この日程は覚えておく価値があります。
出典: 臨済宗大本山 天龍寺 公式サイト「参拝・交通案内」(2026年9月9日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
嵐山駅の目の前です
| 経路 | 所要時間 |
|---|---|
| 京福電鉄嵐山線「嵐山」駅 | 下車すぐ |
| JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅 | 徒歩13分 |
| 阪急電車「嵐山」駅 | 徒歩15分 |
| 市バス 11・28・93番 | 「嵐山天龍寺前」下車すぐ |
| 京都バス 61・72・83番 | 「京福嵐山駅前」下車すぐ |
嵐電の嵐山駅を降りたら目の前です。JRの嵯峨嵐山駅からは13分歩きます。
| 駐車場 | 料金・条件 |
|---|---|
| 乗用車 | 1回 1,000円 |
| バス | 1時間 1,000円(以後30分毎 500円) |
| タクシー | 2時間 500円 |
| 営業時間 | 8時30分〜17時(17時に閉門) |
| 特別早朝参拝期間中 | 7時30分〜17時 |
| 収容台数 | 自家用車 100台 |
| 予約 | 不可・先着順 |
駐車場は予約不可の先着順で100台。乗用車1回1,000円は、参拝料500円の2倍です。紅葉期の嵐山は道路も渋滞するので、電車一択と考えてください。
天龍寺は「古都京都の文化財」のひとつとして世界遺産に登録されています。
出典: 臨済宗大本山 天龍寺 公式サイト「参拝・交通案内」(2026年9月9日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
精進料理「篩月」は別料金で、参拝料も別に要ります
| お献立 | 料金 | 条件 |
|---|---|---|
| 月(一汁六菜) | 6,500円 | 2名様以上・3日前までに予約 |
| 雪(一汁五菜) | 3,800円 | 2日前までに予約 |
| 花(一汁七菜) | 9,000円 | 2名様以上・3日前までに予約 |
天龍寺には直営の精進料理店「篩月(しげつ)」があります。境内にあるので、参拝と組み合わせる人が多い場所です。
ここで注意すべきは、どのお献立にも「別途庭園参拝料500円」が必要だということ。料理代だけでは入れません。雪(3,800円)でも合計4,300円になります。
そしてサービス料は頂戴しませんと明記されています。季節に応じて献立が変わります。
予約が要る点も押さえておいてください。雪は2日前まで、月と花は2名様以上で3日前まで。当日ふらっと入れる店ではありません。予約は天龍寺精進料理部(075-882-9725、午前9時〜午後5時)。
ひとつ得な情報があります。バス・タクシーは2時間までは駐車料金を返金してもらえます(参拝料には使えません)。
出典: 天龍寺 公式サイト「精進料理 篩月」(2026年9月9日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
嵐山も渡月橋も、かつては天龍寺の境内でした
500円で入る庭園が、もとはどれだけの広さの一部だったのかを書いておきます。
公式はこう記しています。名勝嵐山や渡月橋、天龍寺の西側に広がる亀山公園なども、かつては境内地であった。
いまの境内は3万坪ですが、これはかつての10分の1です。明治の上地令により、嵐山53町歩をはじめ亀山全山、嵯峨の平坦部4キロ四方の境内をほとんど手放すことになりました。
つまり嵐山を歩くという行為そのものが、かつての天龍寺の境内を歩くことにあたります。渡月橋で写真を撮るのも、竹林を抜けるのも、無料で。そのうえで庭園に500円、という関係になっています。
この地の来歴も古い。檀林皇后と称された嵯峨天皇の皇后・橘嘉智子が開創した禅寺・檀林寺の跡地で、檀林寺が廃絶した後、後嵯峨上皇が仙洞御所を造営し、さらに亀山上皇が仮の御所を営んだ場所です。
出典: 臨済宗大本山 天龍寺 公式サイト「天龍寺について」(2026年9月9日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
造営費は貿易で作られました(天龍寺船)
天龍寺の創建には、寺としてはめずらしい資金調達の話があります。
天龍寺は足利尊氏を開基、夢窓疎石を開山として、後醍醐天皇の菩提を弔うため暦応2年(1339年)に創建されました。敵として戦った相手の菩提を弔う寺だということです。
造営に際して尊氏や光厳上皇が荘園を寄進しましたが、それでも造営費用に足りませんでした。そこで直義は夢窓と相談のうえ、元冦以来途絶えていた元との貿易を再開し、その利益を造営費用に充てることを計画します。これが「天龍寺船」の始まりです。
造営費の捻出に成功した天龍寺は康永4年(1345年)に落慶。南禅寺を五山の上として、天龍寺を五山の第一位とし、この位置づけは以後長く続きました。
寺を建てるために国交を再開した、という話です。いま500円で入る庭園は、その資金で造られたものの跡地にあります。
出典: 臨済宗大本山 天龍寺 公式サイト「天龍寺について」(2026年9月9日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
8回焼けています
| 年 | できごと |
|---|---|
| 延文3年(1358年) | 火災 |
| 貞治6年(1367年) | 火災 |
| 応安6年(1373年) | 火災 |
| 康暦2年(1380年) | 火災 |
| 文安4年(1447年) | 火災(被害大) |
| 応仁2年(1468年) | 応仁の乱(被害大) |
| 文化12年(1815年) | 火災 |
| 元治元年(1864年) | 蛤御門の変。長州軍の陣営となり兵火で伽藍焼失 |
大きなものだけで8回です。
とくに文安の火災と応仁の乱の被害は大きく、天正13年(1585年)に豊臣秀吉の寄進を受けるまで復興できませんでした。137年間、焼けたままだったということです。
その後、秀吉の朱印を受けて順調に復興しますが、文化年間にまた被災。その再建の途中、元治元年の蛤御門の変で長州軍の陣営となり、兵火のために再び伽藍が焼失しました。
いま見られる建物は、そのあとに建てられたものです。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 明治9年 | 臨済宗天龍寺派大本山となる |
| 明治32年 | 法堂、大方丈、庫裏が完成 |
| 大正13年 | 小方丈(書院)を再建 |
| 昭和9年 | 多宝殿を再建。茶席祥雲閣(表千家の残月亭写し)と小間席の甘雨亭を建築 |
| 昭和10年(1935年) | 元冦600年記念として多宝殿の奥殿、廊下などを建立。ほぼ現在の寺観に |
300円を追加して入る大方丈は明治32年、書院は大正13年、多宝殿は昭和9年の建物です。古いものではありません。それでも見る価値があるのは、8回焼けてなお建て直されてきたという事実のほうにあります。
なお塔頭の松巌寺・慈済院・弘源寺の3か寺は元治の兵火を逃れたため、室町様式あるいは徳川期のものが残っています。後嵯峨・亀山両帝の御陵も元治の兵火で全焼しましたが、東西本願寺がいち早く再建しました。
出典: 臨済宗大本山 天龍寺 公式サイト「天龍寺について」(2026年9月9日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
近くの施設の料金
同じ京都の施設と並べると、天龍寺の料金の位置がわかります。いずれも旅比較で出典を確認している金額です。
| 施設 | 料金の目安 |
|---|---|
| 嵐山 天龍寺・庭園 | 目安 ¥500〜 |
| 清水寺(京都) | 予約サイト ¥500〜 |
| 金閣寺 鹿苑寺(京都) | 目安 ¥500〜 |
| 二条城 | 目安 ¥800〜 |
| 嵐山・嵯峨野トロッコ列車 | 目安 ¥880〜 |
| 天然温泉 仁左衛門の湯(京都) | 目安 ¥900〜 |
金額は目安です。各施設のページで出典と確認日を掲載しています。
庭園・日本庭園を、入場料でくらべる
| 施設 | エリア | 入場・拝観の目安 ▲ | 滞在の目安 ▲ | |
|---|---|---|---|---|
| 明治神宮 | 東京 | 無料 | — | |
| 大阪城 西の丸庭園 | 大阪 | ¥300〜 | 約1時間15分 | |
| 徳川園 | 名古屋 | ¥300〜 | 約1時間 | |
| 偕楽園 | 茨城 | ¥320〜 | 約1時間15分 | |
| 兼六園 | 金沢 | ¥320〜 | 約1時間15分 | |
| 玄宮園 | 滋賀・雄琴 | ¥400〜 | 約40分 | |
| 岡山後楽園 | 岡山 | ¥500〜 | 約1時間15分 | |
| 新宿御苑 | 東京 | ¥500〜 | 約1時間45分 | |
| 栗林公園 | 香川 | ¥500〜 | 約1時間15分 | |
| 栗林公園 | 高松・直島 | ¥500〜 | 約1時間15分 | |
| 水前寺成趣園 | 熊本 | ¥500〜 | 約1時間 | |
| 仙巌園(磯庭園・鹿児島) | 鹿児島 | ¥1,600〜 | 約1時間45分 | |
| 梅田スカイビル 空中庭園展望台 | 大阪 | ¥2,000〜 | — | |
| 足立美術館 | 島根・出雲 | ¥2,500〜 | 約1時間45分 |
入場・拝観の一般料金の目安です。ガイドツアー・セット券・団体割引は含みません。滞在の目安は主要な見どころを回った場合の目安時間です。料金は改定されることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトをご確認ください。
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