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海地獄の入場料金|一か所券とべっぷ地獄めぐり共通観覧券の完全案内

海地獄は、大分県別府市の鉄輪にある温泉の噴出地である。別府には見学のために整備された地獄がいくつもあり、そのなかでもっとも広く、もっとも知られているのがここだ。入場料は海地獄だけの一か所券と、複数の地獄を回れる「べっぷ地獄めぐり」の共通観覧券の二本立てになっている。

海地獄の入場料金

大人は高校生以上、小人は小・中学生。団体は20人以上から適用される。一か所ずつの観覧料は、それぞれの地獄の窓口で個別に精算する。

区分大人(高校生以上)小人(小・中学生)
個人500円250円
団体(20人以上)400円200円
障がい者300円150円

出典: 海地獄 入場料金(2026年9月10日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。

共通観覧券という選択肢

別府の地獄は7か所あり、それらをまとめて回れる「べっぷ地獄めぐり」の共通観覧券が別に販売されている。海地獄だけを見るなら一か所券、何か所も回るなら共通観覧券、という使い分けになる。共通観覧券の料金、有効期間、学校団体や障がい者施設の扱いについては、別府地獄めぐりの共通観覧券にまとめてある。何か所を何時間で回れるかは別府地獄めぐりの所要時間のほうが詳しい。

海地獄の営業時間は8時から17時で、年中無休。朝8時から開いている観光施設は珍しく、別府に泊まった翌朝、街が動き出す前にここから回り始めるという組み立てができる。無料の駐車場が完備されている。個別観覧料金の精算は1か所ごとになるので、一か所券で回るつもりなら、各地獄の窓口でその都度支払うことになる。

なぜ青いのか

海地獄の池は、名前のとおり海のような青をしている。この色は染料でも照明でもなく、湯に溶けている硫酸鉄によるものである。泉温はおよそ98度。触れれば重い火傷を負う温度の湯が、静かに湯気を上げながら池を満たしている。冬の朝は湯気が濃く、池の面が見えないほど白くなることもある。

この地獄ができたのは、およそ1200年前の鶴見岳の噴火によるとされる。古くは近寄れない場所として恐れられ、「地獄」という呼び名もそこから来ている。別府の地獄は国の名勝に指定されていて、観光施設であると同時に、火山と温泉の関係を目で見られる地形の標本でもある。

園内で見るもの、食べるもの

敷地は広く、池のまわりに遊歩道が回っている。温室では熱帯性のスイレンと大鬼蓮が育てられていて、地熱をそのまま暖房に使っているのが面白い。大鬼蓮は葉が円盤のように大きく育ち、夏の時期には子どもが葉に乗る体験が行われる年もある。池のほとりには赤い鳥居と社があり、縁結びの湯として知られる小さな湯もある。無料の足湯もあるので、歩き疲れたら足を入れて休める。

売店の名物は地獄蒸しプリンである。温泉の蒸気で蒸したプリンで、ここで食べるために立ち寄る人もいる。温泉たまごも定番。鉄輪の一帯は地獄蒸し料理の文化がある土地で、蒸気で野菜や魚介を蒸して食べる店が並ぶ。

行き方

アクセスは別府駅から亀の井バスで20分ほど、鉄輪または海地獄前で降りる。車なら別府インターチェンジから近い。住所は大分県別府市大字鉄輪559-1。鉄輪のバス停周辺には鬼石坊主地獄やかまど地獄が徒歩圏にあるので、海地獄を起点にして歩いて回ることができる。血の池地獄と龍巻地獄は亀川エリアにあり、こちらへはバスか車での移動が必要になる。

別府の温泉街に泊まるなら、夕方に温泉、翌朝に地獄という順番が、混雑を避けるうえでも都合がいい。鉄輪の一帯は地獄蒸し料理の店が集まる場所でもあるので、昼をここで取ると移動が減る。湯けむりが路地から立ちのぼる町並みそのものが、この一帯の見どころである。

別府という温泉地のなかで

別府市は源泉の数でも湧出量でも国内最大の温泉地である。市街地のあちこちから湯気が上がり、路地の側溝を湯が流れている。その別府は「別府八湯」と呼ばれる八つの温泉郷に分かれていて、海地獄があるのはそのうちの鉄輪である。鉄輪は八湯のなかでも地熱がとくに強い区域で、地面のすぐ下に高温の湯と蒸気がある。

鉄輪には古くから湯治の文化があった。鎌倉時代に一遍上人がこの地の蒸し湯を開いたと伝えられ、以来、長く滞在して体を治す場所として使われてきた。今も自炊のできる貸間旅館が残り、一週間や十日の単位で滞在する人がいる。観光地としての地獄めぐりと、生活としての湯治が同じ町に同居しているのが鉄輪の特徴である。

地熱をどう使ってきたか

海地獄の温室は、園内の地熱をそのまま暖房に使っている。熱帯性のスイレンや大鬼蓮が九州の冬を越せるのは、この熱があるからだ。大鬼蓮は葉が円盤のように広がり、直径が人の背丈ほどになることもある。温室のなかは湿度が高く、外との温度差で眼鏡やカメラのレンズが白く曇る。冬に来るなら拭くものを持っていったほうがいい。

地熱の利用は園内だけの話ではない。鉄輪の町には共同の蒸し場があり、蒸気で野菜や魚介を蒸す地獄蒸しが日常の調理法として使われてきた。今では観光客が体験できる施設もあるが、もとは各家庭の台所の延長だった。海地獄の売店で売られている地獄蒸しプリンや温泉たまごも、同じ蒸気から生まれている。

園内の歩き方

入口を入ると、まず湯気の匂いが来る。硫黄というより、湯と土の混じった匂いに近い。池を回る遊歩道はよく整備されていて、急な段差はほとんどない。池のほとりには赤い鳥居が連なり、その先に白龍稲荷大神が祀られている。縁結びにゆかりのある小さな湯もあり、参拝する人が絶えない。

敷地の一角には無料の足湯がある。地獄めぐりは歩く距離が長くなりがちなので、途中で足を温められるのはありがたい。タオルは持参するか売店で買う。滞在の目安は、池を見て温室を回って足湯に浸かって、40分から1時間ほど。写真を撮りながらならもう少しかかる。

季節でいえば、湯気がもっとも濃く見えるのは冬の朝である。気温が低いほど蒸気が白く立ちのぼり、池の面が見えないほどになる日もある。春は園内の桜が咲き、青い池と桜が同じ画面に入る短い時期がある。夏は湯気が薄く、そのぶん池の青がはっきり出る。

鉄輪と別府をまとめて回る

鉄輪から少し坂を上がれば明礬温泉があり、湯の花を採る茅葺きの小屋が並ぶ独特の景観が見られる。逆に海側へ下れば別府の市街地で、木造三階建ての竹瓦温泉や、昭和のかたちを残した別府タワーがある。海地獄を起点にすると、山側の地熱地帯と海側の温泉街のどちらへも出やすい。

宿は鉄輪に取るか、別府駅周辺に取るかで一日の組み立てが変わる。鉄輪なら朝の湯けむりを見て、そのまま歩いて地獄へ行ける。駅周辺なら食べ歩きと夜の街に近い。どちらにしても、地獄は朝のうちが空いている。8時の開園に合わせて動けば、団体バスが来る前の静かな池を見られる。

見学するときの注意

池の湯は触れれば重い火傷を負う温度である。柵から身を乗り出したり、子どもを抱き上げて池の上に出したりするのは避けたい。遊歩道は湯気で濡れていることがあり、石畳が滑りやすい。底の平らな靴のほうが安心である。

湯気は風向きで流れる方向が変わる。風下に立つと視界が真っ白になり、そのあいだは足元も見えない。写真を撮るなら、風が池の向こうへ流れている位置を探すときれいに写る。硫黄分で金属が変色することがあるので、アクセサリーを長時間さらすのは避けたほうがいい。

近くの施設の料金

同じ別府の施設と並べると、海地獄の料金の位置がわかります。いずれも旅比較で出典を確認している金額です。

施設料金の目安
別府温泉 日帰り入浴・砂むし目安 ¥300〜
竹瓦温泉(別府)目安 ¥300〜
ひょうたん温泉(別府)予約サイト ¥1,020〜
由布院温泉 日帰り入浴予約サイト ¥1,300〜
別府温泉 日帰り入浴予約サイト ¥1,500〜
城島高原パーク予約サイト ¥1,800〜

金額は目安です。各施設のページで出典と確認日を掲載しています。

九州の観光施設を、入場料でくらべる

施設エリア入場・拝観の目安 滞在の目安
原尻の滝大分無料約1時間
桜島鹿児島¥250〜約2時間30分
別府温泉 日帰り入浴・砂むし別府¥300〜約6時間
鍋ヶ滝熊本¥300〜約40分
吉野ヶ里歴史公園佐賀¥460〜約2時間30分
九州国立博物館福岡¥700〜約1時間30分
福岡タワー福岡¥1,000〜約1時間30分
ウェルビー福岡福岡¥1,100〜約2時間30分
グリーンランド ウォーターパーク熊本¥1,200〜
指宿温泉 砂むし会館 砂楽鹿児島¥1,500〜約1時間15分
仙巌園(磯庭園・鹿児島)鹿児島¥1,600〜約1時間45分
マリンワールド海の中道福岡¥2,500〜約2時間30分
うみたまご(大分マリーンパレス水族館)別府¥3,000〜約2時間15分
ハウステンボス長崎¥7,600〜約6時間

入場・拝観の一般料金の目安です。ガイドツアー・セット券・団体割引は含みません。滞在の目安は主要な見どころを回った場合の目安時間です。料金は改定されることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトをご確認ください。

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