仙巌園は鹿児島市にある島津家の別邸と庭園である。磯庭園とも呼ばれる。錦江湾の向こうに桜島がそびえ、それを庭の一部として取り込んだ借景が知られる。入場券には御殿と尚古集成館の見学が含まれる。
仙巌園の入場料
| 区分 | 入場料 |
|---|---|
| 一般(15歳以上、中高生を除く) | 1,600円 |
| 小中学生・高校生 | 800円 |
| 小学生未満 | 無料 |
| 団体(20名以上) | 1,400円 |
| 修学旅行・学校行事の小中高生 | 700円 |
| 障がい者手帳・鹿児島市敬老パス | 800円 |
この入場券で御殿と尚古集成館まで見られる。年間パスポートは一般2,400円で、二回行けば元が取れる設定になっている。一般の区分が「15歳以上、中高生を除く」となっているのは、中学生と高校生が800円の区分に入るためである。
出典: 仙巌園(2026年9月5日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
桜島を庭に取り込む
この庭のいちばんの特徴は借景である。目の前の錦江湾を池に見立て、その向こうの桜島を築山に見立てる。つまり庭の一部として海と火山を組み込んでいる。実際の敷地は五万平方メートルほどだが、視界に入る範囲はその何倍にもなる。
桜島は今も噴煙を上げている活火山である。風向きによっては鹿児島市街に火山灰が降る。庭から見ていると、山頂から灰色の煙が斜めに流れていくのが分かる。静止した庭園と、刻々と変わる火山。この組み合わせが仙巌園を他の大名庭園と区別している。
島津家と近代化
仙巌園が造られたのは十七世紀の半ば、島津家の十九代当主による。以後、歴代の当主が手を入れ続けた。幕末には二十八代の島津斉彬がこの地に集成館という工場群を築いている。反射炉、溶鉱炉、ガラス工場、造船。日本の近代工業の出発点のひとつがここにある。
その遺構が園内と隣接地に残っていて、尚古集成館は当時の機械工場の建物をそのまま博物館にしたものである。石造りの建物で、現存する日本最古級の洋式工場建築とされる。仙巌園と集成館は「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として世界遺産に登録されている。
薩摩切子の工房も園内にある。幕末に始まり一度は途絶えた技術を復元したもので、製作の様子を見学できる。色ガラスを重ねてカットし、境目にぼかしを作るのがこの切子の特徴である。
御殿と園内
御殿は島津家の当主が実際に暮らした建物である。明治以降は本邸として使われた。座敷から庭を見ると、手前に池、その先に錦江湾、正面に桜島という視界が開ける。この一点から見るために庭が設計されていることが分かる。
園内には曲水の庭、猫神という猫を祀った神社、中国風の望嶽楼といった見どころが点在する。山側の遊歩道を登れば展望所があり、園全体と海を見下ろせる。一周してひととおり見ると二時間ほどかかる。
アクセスと周辺
鹿児島中央駅からバスで三十分ほど。観光周遊バスの経路に入っている。車なら駐車場が併設されている。鹿児島市街からは海沿いの道を北へ走ることになる。
桜島へは鹿児島港からフェリーで十五分ほど。二十四時間運航している。仙巌園から桜島を眺めたあとに実際に渡ると、同じ山の見え方がまったく変わる。市内には城山展望台、西郷隆盛の関連史跡、天文館の繁華街がある。南へ下れば指宿の砂むし温泉、知覧の武家屋敷と特攻平和会館がある。
料金に含まれるもの
入場券には御殿と尚古集成館の見学が含まれる。庭園だけを見て帰ると、この券の半分を使わないことになる。御殿は島津家の当主が実際に暮らした建物で、座敷から庭を見ると、手前に池、その先に錦江湾、正面に桜島という視界が開ける。この一点から見るために庭が設計されている。
一般の区分が「15歳以上、中高生を除く」となっているのは、中学生と高校生が800円の区分に入るためである。年間パスポートは一般2,400円で、二回行けば元が取れる。障がい者手帳と鹿児島市敬老パスをお持ちの方は800円になる。
出典: 仙巌園(2026年9月8日確認)
桜島を庭に取り込む
この庭のいちばんの特徴は借景である。目の前の錦江湾を池に見立て、その向こうの桜島を築山に見立てる。庭の一部として海と火山を組み込んでいるので、実際の敷地は五万平方メートルほどでも、視界に入る範囲はその何倍にもなる。
桜島は今も噴煙を上げている活火山である。風向きによっては鹿児島市街に火山灰が降る。庭から見ていると、山頂から灰色の煙が斜めに流れていくのが分かる。静止した庭園と、刻々と変わる火山。この組み合わせが仙巌園を他の大名庭園と区別している。
島津家と近代化
仙巌園が造られたのは十七世紀の半ば、島津家の十九代当主による。以後、歴代の当主が手を入れ続けた。幕末には二十八代の島津斉彬がこの地に集成館という工場群を築いている。反射炉、溶鉱炉、ガラス工場、造船。日本の近代工業の出発点のひとつがここにある。
尚古集成館は当時の機械工場の建物をそのまま博物館にしたもので、現存する日本最古級の洋式工場建築とされる。仙巌園と集成館は「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として世界遺産に登録されている。庭園を見に来て、産業遺産まで見ることになるという構成が面白い。
薩摩切子の工房も園内にある。幕末に始まり一度は途絶えた技術を復元したもので、製作の様子を見学できる。色ガラスを重ねてカットし、境目にぼかしを作るのがこの切子の特徴である。
園内の見どころ
曲水の庭は、水路を巡らせて歌を詠む宴のために造られた場所である。猫神は猫を祀った神社で、朝鮮出兵の際に猫を連れて行き時刻を計ったという逸話にちなむ。中国風の望嶽楼は琉球王から贈られたと伝えられる建物である。
山側の遊歩道を登れば展望所があり、園全体と海を見下ろせる。一周してひととおり見ると二時間ほどかかる。斜面を登る区間があるので、歩きやすい靴が要る。園内には食事処と土産物店があり、鹿児島の郷土料理を出す店もある。
鹿児島の回り方
鹿児島中央駅からバスで三十分ほど。観光周遊バスの経路に入っている。車なら駐車場が併設されている。桜島へは鹿児島港からフェリーで十五分ほど、二十四時間運航している。仙巌園から桜島を眺めたあとに実際に渡ると、同じ山の見え方がまったく変わる。
市内には城山展望台、西郷隆盛の関連史跡、天文館の繁華街がある。南へ下れば指宿の砂むし温泉、知覧の武家屋敷と特攻平和会館。鹿児島を拠点に二泊三日を組めば、庭園と火山と温泉と歴史が一つの行程に収まる。
近くの施設の料金
同じ鹿児島の施設と並べると、仙巌園の料金の位置がわかります。いずれも旅比較で出典を確認している金額です。
| 施設 | 料金の目安 |
|---|---|
| 桜島 | 目安 ¥250〜 |
| 知覧 武家屋敷 | 予約サイト ¥500〜 |
| 霧島温泉郷 日帰り入浴 | 予約サイト ¥800〜 |
| 指宿温泉 砂むし会館 砂楽 | 目安 ¥1,500〜 |
| 仙巌園(磯庭園・鹿児島) | 目安 ¥1,600〜 |
| いおワールド かごしま水族館 | 目安 ¥2,000〜 |
金額は目安です。各施設のページで出典と確認日を掲載しています。
桜島の灰について
風向きによっては鹿児島市街に火山灰が降る。降灰の日は、庭を歩いていると足元がざらつき、車の屋根が灰色になる。目に入ることもあるので、そういう日は帽子やサングラスがあると楽である。市の防災情報で降灰の予報が出ているので、気になるなら確認できる。
灰が降るのは日常の一部として受け入れられていて、市内には灰専用のゴミ袋が配られている。庭を訪ねるうえで支障になるほどではないが、洗濯物を外に干せない日があるという生活の側面を知っておくと、この土地の見え方が変わる。
時間の配分
庭園を一周して二時間ほど。御殿の見学と尚古集成館を入れると三時間近くになる。山側の展望所まで登るなら、さらに時間と体力が要る。入場券に含まれているものが多いので、駆け足で回ると使い切れない。半日を充てるつもりで行きたい。
園内には食事処と土産物店がある。鹿児島の郷土料理を出す店もあり、庭を見ながら食事ができる。薩摩切子の工房では製作の様子を見学でき、購入もできる。
鹿児島の観光施設を、入場料でくらべる
| 施設 | 入場・拝観の目安 ▲ | 滞在の目安 ▲ | |
|---|---|---|---|
| 桜島 | ¥250〜 | 約2時間30分 | |
| 指宿温泉 砂むし会館 砂楽 | ¥1,500〜 | 約1時間15分 | |
| 仙巌園(磯庭園・鹿児島) | ¥1,600〜 | 約1時間45分 | |
| いおワールド かごしま水族館 | ¥2,000〜 | — |
入場・拝観の一般料金の目安です。ガイドツアー・セット券・団体割引は含みません。滞在の目安は主要な見どころを回った場合の目安時間です。料金は改定されることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトをご確認ください。
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