小樽運河クルーズは、小樽運河とその先の小樽港を小型の船でめぐる遊覧だ。陸から見るのが定番の運河を、水面の高さから見上げる形になる。昼のデイクルーズと、日没後のナイトクルーズがあり、料金が分かれている。
乗船料
| 区分 | 料金 |
|---|---|
| デイクルーズ 大人(乗合便) | 1,800円 |
| ナイトクルーズ 大人 | 2,000円 |
| 福祉割引 デイ 大人 | 1,440円 |
| 小樽市民割引 | 1,500円 |
出典: 小樽運河クルーズ 公式サイト 料金(2026年8月7日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
デイクルーズの大人料金は千八百円、ナイトクルーズは二千円だ。差は二百円しかないため、時間の都合がつくならナイトを選ぶ人が多い。運河沿いのガス灯と倉庫の照明が水面に映る光景は、この街を象徴する眺めになっている。
福祉割引はデイクルーズの大人が千四百四十円。小樽市民向けの割引は千五百円という設定で、地元の人が使いやすいようになっている。いずれも該当を示すものの提示が必要になる。
所要は四十分ほど。運河の区間だけでなく、その先の小樽港まで出て戻ってくる経路をとる。船上ではガイドが街の歴史を解説するため、単に景色を見るだけでなく、なぜこの運河がこの形なのかがわかる。
埋め立てられなかった半分
小樽運河は一九一四年に着工し、一九二三年に完成した。海を埋め立てて造られた運河で、沖に停泊した大型船から艀で荷を運び、倉庫へ入れるために使われた。ニシン漁と石炭の積み出しで栄えた小樽の物流を、この水路が支えていた。
戦後、荷役の方式が変わって運河は役目を終え、一九六〇年代には埋め立てて道路にする計画が持ち上がった。これに対し保存を求める運動が起こり、十年以上にわたる論争の末、北側の一部を埋め立てて道路とし、南側を幅を狭めて残すという折衷案で決着した。
そのため運河は場所によって幅が違う。北運河と呼ばれる区間はもとの幅四十メートルのまま残り、観光写真でよく見る散策路のある区間は幅が半分に狭められている。クルーズはこの両方を通るため、埋め立てられた側と残された側の違いを水上から確認できる。
小樽の街を歩く
乗船場は運河沿いにあり、JR小樽駅から徒歩十分ほどだ。周辺には石造りの倉庫を転用した商業施設が並び、堺町通りにはガラス工房と菓子店が集まっている。小樽駅から運河、堺町通りを経て南小樽駅へ抜ける経路が定番になっている。
運河の南側には旧日本銀行小樽支店をはじめとする金融街の建物群が残る。かつて北のウォール街と呼ばれた一帯で、明治から大正の石造建築が通り沿いに連なっている。運河の倉庫群とあわせて、港町として最も栄えた時期の建物がまとまって残っている。
札幌からはJR函館本線の快速で三十分強。日帰りで往復できる距離なので、札幌に泊まって半日を小樽に充てるという組み立てが多い。ナイトクルーズに乗るなら、日没時刻から逆算して札幌を出る時間を決めることになる。
デイとナイト、どちらを選ぶか
デイクルーズ千八百円とナイトクルーズ二千円の差は二百円しかない。この差額であれば、時間の都合がつくかぎりナイトを選ぶ人が多いのは自然なことだ。日没後の運河はガス灯と倉庫の照明が水面に映り、昼の景色とはまったく別のものになる。
ただし昼には昼の利点がある。石造倉庫の壁面や、運河の幅が変わる境目、港のクレーンといった構造物は明るいほうがよく見える。ガイドの解説を聞きながら街の成り立ちを理解したいなら、デイのほうが情報量は多い。両方に乗る人もいる。
所要は四十分ほどで、運河の区間だけでなく小樽港まで出て戻る。船は屋根のない小型船なので、風と水面の近さがそのまま伝わる。雨具は用意されるが、冬季や風の強い日はかなり冷えるため、防寒は厚めにしておきたい。
埋め立て論争が残したもの
小樽運河は一九一四年に着工し、一九二三年に完成した。海面を埋め立てて造られた運河で、沖の大型船から艀で荷を運び、岸の倉庫へ入れるために使われた。ニシン漁と石炭の積み出しで栄えた小樽の物流を、この水路が担っていた。
戦後に荷役の方式が変わって運河は役目を終え、一九六〇年代には全面的に埋め立てて道路にする計画が持ち上がった。これに保存を求める運動が起こり、十年以上にわたる論争が続いた。決着は折衷案で、北側の一部を埋めて道路とし、南側は幅を狭めて残された。
そのため運河は場所によって幅が違う。北運河と呼ばれる区間は元の幅四十メートルのまま残り、観光写真でおなじみの散策路のある区間は幅が半分に狭められている。クルーズはこの両方を通るため、埋め立てられた側と残された側の違いを水上から確認できる。
小樽の街を歩く
乗船場は運河沿いにあり、JR小樽駅から徒歩十分ほど。周辺には石造りの倉庫を転用した商業施設が並び、堺町通りにはガラス工房と菓子店が集まる。小樽駅から運河、堺町通りを経て南小樽駅へ抜ける経路が定番だ。
運河の南側には旧日本銀行小樽支店をはじめとする金融街の建物群が残る。かつて北のウォール街と呼ばれた一帯で、明治から大正の石造建築が通り沿いに連なっている。運河の倉庫群とあわせて、港町として最も栄えた時期の建物がまとまって残っている。
札幌からはJR函館本線の快速で三十分強。日帰りで往復できる距離なので、札幌に泊まって半日を小樽に充てる組み立てが多い。ナイトクルーズに乗るなら、日没時刻から逆算して札幌を出る時間を決めることになる。
ニシンと石炭が作った街
小樽が港町として急速に発展したのは明治期のことだ。日本海側のニシン漁の拠点であり、同時に石狩炭田から運ばれる石炭の積み出し港でもあった。この二つが同時に最盛期を迎えたことで、人口と資本が短期間に集中した。
その結果として建てられたのが、運河沿いの石造倉庫群と、少し内陸にある銀行の建物群だ。北海道内の主要銀行がこぞって小樽に支店を置いたため、この一帯は北のウォール街と呼ばれた。旧日本銀行小樽支店は辰野金吾の設計で、いまは金融資料館として公開されている。
ニシンが不漁に転じ、石炭の需要が落ち、港湾の機能が苫小牧や室蘭へ移ると、小樽は急速に衰退した。皮肉なことに、この衰退が再開発を免れさせ、明治から大正の建物がまとまって残る結果を生んだ。いま観光地として成立しているのは、この経緯によるものだ。
運河から堺町通りへ
乗船場のある運河から南へ歩くと、堺町通りに出る。ガラス工房、菓子店、オルゴール堂が並ぶ通りで、この街の土産物の中心になっている。ガラス工芸が根づいたのは、もともと漁業用の浮き玉を作る工場があったためだ。産業の名残が観光の資源に転じた例と言える。
通りの南端にはオルゴール堂の本館があり、蒸気時計が時刻を告げる。ここから南小樽駅までは歩いてすぐで、札幌へ戻る経路になる。運河、金融街、堺町通りという三つを順に歩けば、この街の三つの顔を一度に見られる。
近くの施設の料金
同じ北海道の施設と並べると、小樽運河クルーズの料金の位置がわかります。いずれも旅比較で出典を確認している金額です。
| 施設 | 料金の目安 |
|---|---|
| 小樽市総合博物館 運河館 | 目安 ¥300〜 |
| 釧路市湿原展望台 | 目安 ¥480〜 |
| 旭山動物園 | 目安 ¥1,000〜 |
| 洞爺湖温泉 日帰り入浴 | 目安 ¥1,200〜 |
| ノーザンホースパーク | 目安 ¥1,200〜 |
| 十勝川温泉 日帰り入浴 | 目安 ¥1,300〜 |
金額は目安です。各施設のページで出典と確認日を掲載しています。
クルーズを、入場料でくらべる
| 施設 | エリア | 入場・拝観の目安 ▲ | 滞在の目安 ▲ | |
|---|---|---|---|---|
| 嵐山・嵯峨野トロッコ列車 | 京都 | ¥880〜 | 約25分 | |
| 小樽運河クルーズ | 北海道 | ¥1,800〜 | 約45分 | |
| 黒部峡谷トロッコ電車 | 富山 | ¥2,480〜 | 約3時間30分 | |
| 阿寒湖 遊覧船(まりもクルーズ) | 北海道・阿寒湖 | ¥2,700〜 | — | |
| 軍艦島上陸ツアー(長崎) | 長崎 | ¥4,700〜 | 約3時間30分 |
入場・拝観の一般料金の目安です。ガイドツアー・セット券・団体割引は含みません。滞在の目安は主要な見どころを回った場合の目安時間です。料金は改定されることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトをご確認ください。
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※価格・在庫は変動します。最新は各予約サイトの公式ページでご確認ください。