黒部峡谷鉄道のトロッコ電車は、富山県の宇奈月温泉から黒部峡谷の奥へ入っていく路線である。もとは黒部川の電源開発のために敷かれた工事用の鉄道で、今も客車に窓のない車両が連結されている。運賃は区間と時期によって変わるのが特徴である。
トロッコ電車の運賃
| 区間 | 大人 | 子供 |
|---|---|---|
| 宇奈月〜欅平(片道) | 2,480円 | 1,240円 |
| 宇奈月〜猫又(片道・2026年9月30日までの一部運行時。10月1日の全線再開後は猫又駅で乗り降りできません) | 1,410円 | 710円 |
欅平までの全線が運行されるのは10月1日から11月30日までである。2026年は4月20日から9月30日まで猫又までの一部運行だった。10月1日に全線で運行を再開し、再開後は猫又駅で乗り降りできない。同じ路線でも、行く時期によってどこまで行けるかが変わるので、これは先に確認しておきたい。
リラックス客車は別に600円が必要になる。往復乗車券は乗車日から2日間有効である。一泊して翌日に戻るという使い方ができる。
出典: 黒部峡谷鉄道 運賃(2026年8月16日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
窓のない客車
この鉄道の客車は三種類ある。普通客車は窓がなく、木のベンチが並ぶだけの構造で、外気がそのまま入ってくる。リラックス客車は窓と背もたれの付いた車両である。特別客車はさらに設備が整っている。
普通客車は、峡谷の空気と音を直接受けられる。トンネルに入ると真っ暗になり、冷たい風が吹き抜ける。晴れた日でも上流へ行くほど気温が下がるので、夏でも羽織るものが要る。雨が降れば濡れる。この体験のために普通客車を選ぶ人が多い。
峡谷の景色
宇奈月を出るとすぐ、赤い新山彦橋を渡る。深い谷にかかる橋で、眼下に黒部川の水が見える。水の色が独特で、上流から運ばれてくる岩の粉が溶けているため青緑に濁って見える。この色は季節と天候で変わる。
沿線には黒薙、鐘釣、猫又、欅平といった駅がある。黒薙には露天風呂があり、駅から歩いて下りる。鐘釣では河原を掘れば湯が湧く場所がある。欅平は終点で、ここから人喰岩や奥鐘橋、猿飛峡へ歩いて行ける。
全線を往復すると三時間半ほどかかる。途中で降りて散策するなら一日仕事になる。紅葉の時期は峡谷全体が色づき、これがこの鉄道のいちばんの見どころとされる。冬季は雪のため全線運休となり、線路から橋の欄干まで外して保管する。
宇奈月温泉と周辺
起点の宇奈月は温泉地である。黒薙から湯を引いていて、無色透明のアルカリ性単純泉。駅前に温泉が噴き上がる噴水があり、足湯もある。トロッコに乗る前後に湯に入るという組み立てが自然にできる。
富山地方鉄道の宇奈月温泉駅が最寄りである。北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅から地鉄で二十分ほど。富山市街からは一時間ほどかかる。車なら北陸自動車道の黒部インターチェンジから。駐車場は宇奈月に用意されている。
富山県内には立山黒部アルペンルートがあり、こちらは黒部ダムへ向かう別のルートである。トロッコ電車は黒部川の下流側から、アルペンルートは山を越えて上流側から入る。同じ黒部でも見えるものが違うので、両方を回ると峡谷の全体像がつかめる。
いつ、どこまで行けるか
この鉄道は運行期間と運行区間が季節で変わる。欅平までの全線が動くのは10月1日から11月30日まで。2026年は4月20日から9月30日まで猫又までの一部運行だった。10月1日に全線で運行を再開し、再開後は猫又駅で乗り降りできない。冬季は雪のため全線が運休し、線路から橋の欄干まで外して保管される。行きたい駅がある場合は、その時期に動いているかを先に確認したい。
往復乗車券は乗車日から2日間有効である。宇奈月に泊まって翌日に戻るという使い方ができる。全線を往復すると三時間半ほど、途中で降りて散策するなら一日仕事になる。紅葉の時期は峡谷全体が色づくため混み合い、指定の便が埋まることがある。
三種類の客車
普通客車には窓がない。木のベンチが並ぶだけの構造で、外気がそのまま入ってくる。トンネルに入ると真っ暗になり、冷たい風が吹き抜ける。この体験のためにあえて普通客車を選ぶ人が多い。リラックス客車は窓と背もたれが付いていて、別に料金がかかる。
上流へ行くほど気温が下がるので、夏でも羽織るものが要る。雨が降れば普通客車では濡れる。防寒と雨具は季節を問わず持っていきたい。座席は進行方向に対して横向きに並ぶので、景色を見るなら体をひねることになる。
峡谷の景色と沿線
沿線には黒薙、鐘釣、猫又、欅平といった駅がある。黒薙には露天風呂があり、駅から歩いて下りる。鐘釣では河原を掘れば湯が湧く場所がある。欅平は終点で、ここから人喰岩や奥鐘橋、猿飛峡へ歩いて行ける。降りて歩くなら、次の便の時刻を確認してからにしたい。
工事鉄道としての来歴
この路線はもともと観光のために敷かれたものではない。黒部川の電源開発のため、資材と作業員を運ぶ工事用の鉄道として建設された。厳しい地形と豪雪のなかで進められた工事は難航し、その記録は小説にもなっている。今も関西電力の専用区間が奥に続いている。
観光客を乗せるようになったのは後のことで、当初は便乗という扱いだった。窓のない客車が今も走っているのは、その名残でもある。峡谷を観光地として整備したのではなく、工事の道がそのまま観光路線になったという成り立ちが、この鉄道の性格を決めている。
持ち物と服装
上流へ行くほど気温が下がる。宇奈月が暑くても欅平は肌寒いということが普通に起きる。夏でも羽織るものを一枚。普通客車は窓がないので、雨が降れば濡れる。薄手の雨具か、袖のある上着があると安心である。トンネルでは風が強く吹き抜けるので、帽子は飛ばされないように押さえたい。
途中の駅で降りて歩くなら、底のしっかりした靴が要る。黒薙の露天風呂へは駅から山道を下りることになる。欅平から猿飛峡までの遊歩道も舗装されていない区間がある。飲み物は駅で買えるが、選択肢は多くない。宇奈月で用意しておくほうが確実である。
時間の組み立て
全線を往復するだけで三時間半ほど。途中下車を入れると一日仕事になる。列車の本数が限られているので、降りる駅を決めたら次の便の時刻を先に確認しておきたい。乗り遅れると次まで待つことになる。往復乗車券が2日間有効なのは、この途中下車を前提にした設定である。
紅葉の時期は混み合い、指定の便が埋まる。この時期に行くなら乗車券を早めに手配したい。宇奈月に前泊すれば朝の早い便に乗れて、一日の使い方に余裕が出る。温泉地なので宿の選択肢はある。
温泉・日帰り入浴を、入場料でくらべる
| 施設 | エリア | 入場・拝観の目安 ▲ | 滞在の目安 ▲ |
|---|---|---|---|
| 湯の川温泉 足湯「湯巡り舞台」 | 函館 | 無料 | — |
| 飯坂温泉 日帰り入浴 | 福島 | ¥400〜 | 約4時間 |
| 灘温泉 水道筋(神戸) | 神戸 | ¥500〜 | 約1時間15分 |
| 道後温泉 別館 飛鳥乃湯泉 | 愛媛・道後 | 変動 ¥610〜1,690 | 約4時間 |
| スパスミノエ | 大阪 | ¥800〜 | 約2時間 |
| キャナルリゾート(名古屋) | 名古屋 | ¥900〜 | — |
| 竜泉寺の湯 横濱鶴ヶ峰店 | 横浜 | ¥980〜 | 約2時間30分 |
| 深大寺温泉 湯守の里 | 東京 | ¥1,080〜 | 約2時間30分 |
| 湯河原温泉 こごめの湯 | 神奈川 | ¥1,100〜 | 約1時間30分 |
| 秋保温泉 日帰り入浴 | 仙台 | ¥1,320〜 | 約1時間30分 |
| RAKU SPA GARDEN 名古屋 | 名古屋 | ¥1,980〜 | 約4時間 |
| スカイスパYOKOHAMA | 横浜 | ¥2,600〜 | 約2時間30分 |
| おごと温泉(雄琴温泉)日帰り入浴 | 滋賀・雄琴 | ¥2,750〜 | 約4時間 |
| 横浜天然温泉 SPA EAS(横浜駅西口) | 横浜 | ¥4,400〜 | 約2時間30分 |
入場・拝観の一般料金の目安です。ガイドツアー・セット券・団体割引は含みません。滞在の目安は主要な見どころを回った場合の目安時間です。料金は改定されることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトをご確認ください。
関連する記事
※価格・在庫は変動します。最新は各予約サイトの公式ページでご確認ください。