天山湯治郷は、神奈川県箱根町の須雲川沿いにある日帰り温泉である。箱根湯本の中心から少し山側に入った場所にあり、岩を組んだ露天風呂が谷に沿って並ぶ。入浴料は大人と子どもの二区分で、支払いは現金のみである。
天山湯治郷の入浴料
| 区分 | 入浴料 |
|---|---|
| 大人 | 1,450円 |
| 子ども(1歳〜小学生) | 700円 |
入湯税と消費税が含まれた金額である。注意したいのは支払い方法で、この施設は現金のみを受け付けている。カードや電子マネーは使えないので、現金を用意してから向かいたい。平日には、隣接する「一休」へのはしご湯券も用意されている。
出典: 天山湯治郷(2026年8月16日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
湯治場という名乗り
この施設は温泉テーマパークではなく、湯治場を名乗っている。館内にゲームコーナーや大型の食事処は無い。あるのは湯船と、休憩する座敷と、簡素な食事の場所だけである。一日いて何度も湯に入り、あいだに横になるという使い方を想定した造りになっている。
湯船は五つに分かれていて、岩を組んだ露天が谷の斜面に段を成している。温度がそれぞれ違い、ぬるい湯に長く浸かるための場所もある。頭上には木が茂り、足元には須雲川の音がある。屋根のある湯と、完全に空が見える湯の両方がある。
洗い場は湯屋の内部にある。石鹸とシャンプーは備え付けられている。館内は木と石で作られていて、照明が抑えられている。静かに過ごすことが前提になっているので、子ども連れで騒ぐような場所ではない。
箱根湯本という玄関口
箱根湯本は箱根の入口にあたる。小田急ロマンスカーの終点で、新宿から乗り換えなしで一時間半ほど。駅前には土産物店と食事処が並び、早雲寺や湯本の温泉旅館がその周囲に散らばる。天山湯治郷へは駅からバスかタクシーで十分ほど、無料の送迎バスが出ている時間帯もある。
箱根湯本の湯はアルカリ性の単純温泉で、肌当たりが柔らかい。草津や蔵王のような強い刺激は無く、長く浸かっていられる。湯治場という運営方針は、この泉質と相性がいい。
箱根をどう回るか
箱根湯本から先は、登山電車、ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船と乗り物を乗り継いで一周できる。強羅から大涌谷、芦ノ湖へ下って元箱根、そこからバスで湯本に戻る。この一周は半日から一日かかる。
途中には彫刻の森美術館、ポーラ美術館、箱根ガラスの森美術館といった施設が点在している。大涌谷では今も噴気が上がり、黒たまごが名物になっている。芦ノ湖からは晴れた日に富士山が見える。天山湯治郷は湯本にあるので、箱根を一周した最後に寄るという組み立てが自然である。
宿を取るなら湯本、強羅、仙石原、芦ノ湖畔のどこにするかで一日の動き方が変わる。湯本は交通の便がよく、強羅は登山電車の終点で美術館が近い。仙石原はススキの草原と美術館、芦ノ湖畔は湖と富士山の眺め。天山湯治郷を軸にするなら湯本に泊まるのが便利である。
五つの湯船
露天は谷の斜面に段を成して並ぶ。温度がそれぞれ違い、熱い湯から、長く浸かっていられるぬるい湯まである。岩を組んで作られていて、湯船の縁の形も一つずつ違う。頭上には木が茂り、足元では須雲川が音を立てている。屋根のある湯と、完全に空が見える湯の両方がある。
洗い場は湯屋の内部にあり、石鹸とシャンプーが備え付けられている。館内は木と石で作られ、照明が抑えられている。静かに過ごすことが前提の造りなので、騒がしくする場所ではない。休憩用の座敷が広く取られていて、寝転がって過ごせる。
湯治場という運営方針
温泉テーマパークではなく湯治場を名乗っているのは、施設の作りに一貫している。ゲームコーナーも大型の食事処もない。あるのは湯と、横になれる場所と、簡素な食事だけである。一日滞在して何度も湯に入り、あいだに休むという使い方を想定している。
だから滞在時間の想定が長い。二時間で切り上げるつもりなら、この施設の設計は生きてこない。半日を使う覚悟で来たほうがいい。現金のみという支払い方法も、この古風な運営方針の一部と考えると腑に落ちる。
箱根湯本の湯
箱根湯本の湯はアルカリ性の単純温泉で、肌当たりが柔らかい。草津や蔵王のような強い刺激は無く、長く浸かっていられる。湯治場という方針は、この泉質と相性がいい。箱根には十七を数える温泉場があり、それぞれ泉質が違う。湯本はそのなかでもっとも歴史が古い一つである。
箱根湯本は箱根の玄関口にあたる。小田急ロマンスカーの終点で、新宿から乗り換えなしで一時間半ほど。駅前には土産物店と食事処が並ぶ。天山湯治郷へは駅からバスかタクシーで十分ほどの距離にある。
箱根の回り方
箱根湯本から先は、登山電車、ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船を乗り継いで一周できる。強羅から大涌谷、芦ノ湖へ下って元箱根、そこからバスで湯本に戻る。この一周は半日から一日かかる。途中に彫刻の森美術館、ポーラ美術館、箱根ガラスの森美術館が点在している。
大涌谷では今も噴気が上がり、黒たまごが名物になっている。芦ノ湖からは晴れた日に富士山が見える。天山湯治郷は湯本にあるので、箱根を一周した最後に寄るという組み立てが自然である。宿を湯本に取れば、その日のうちに湯へ入って翌朝また入るということもできる。
持ち物と支払い
支払いが現金のみである点は、行く前に必ず押さえておきたい。カードも電子マネーも使えない。入浴料のほかに食事や飲み物を頼むなら、その分も現金が要る。館内に両替や現金の引き出しができる設備は期待しないほうがいい。
タオルは持参するか館内で購入する。石鹸とシャンプーは備え付けられている。露天が中心の施設なので、髪をまとめるものがあると便利である。冬は湯から上がった直後に冷えるので、脱衣所までの動線を頭に入れておきたい。夏は虫がいることがある。
どのくらい滞在するか
湯治場を名乗るだけあって、長くいることを前提にした造りである。二時間で切り上げるなら、この施設の設計は生きてこない。半日を使うつもりで行きたい。湯に入って休憩所で横になり、また入る。この繰り返しができるのがここの価値である。
混雑は土日祝の午後に集中する。平日の午前なら空いていることが多い。箱根を一周してから最後に寄るなら夕方になるが、その時間帯は帰る前に入る人で混む。時間をずらせるなら、午前中か夜のほうが落ち着いて過ごせる。
近くの施設の料金
同じ箱根の施設と並べると、天山湯治郷の料金の位置がわかります。いずれも旅比較で出典を確認している金額です。
| 施設 | 料金の目安 |
|---|---|
| 箱根強羅公園 | 目安 ¥650〜 |
| 十国峠 | 目安 ¥730〜 |
| 箱根海賊船 | 予約サイト ¥1,200〜 |
| 箱根湯本 天山湯治郷 | 目安 ¥1,450〜 |
| 箱根湯本 日帰り温泉 | 予約サイト ¥1,500〜 |
| 箱根湯寮 日帰り温泉 | 予約サイト ¥1,700〜 |
金額は目安です。各施設のページで出典と確認日を掲載しています。
箱根の日帰り湯のなかで
箱根には日帰りで入れる温泉が数多くある。大型のスパ施設もあれば、旅館が立ち寄り湯を受けているところもある。そのなかで天山湯治郷が独特なのは、娯楽の要素を意図的に排したところである。静かに湯に浸かり、横になって休むということだけに特化している。
賑やかに過ごしたいなら別の施設のほうが向いている。逆に、人の少ない時間に谷の音を聞きながら長く浸かりたいなら、ここ以上の選択肢は箱根に多くない。目的をはっきりさせてから選びたい。
関東の観光施設を、入場料でくらべる
| 施設 | エリア | 入場・拝観の目安 ▲ | 滞在の目安 ▲ | |
|---|---|---|---|---|
| よこはまコスモワールド | 横浜 | 無料 | 約1時間30分 | |
| 鶴岡八幡宮 | 鎌倉 | 無料 | 約1時間 | |
| あしかがフラワーパーク | 栃木・足利 | ¥400〜 | 約1時間45分 | |
| 那須温泉 鹿の湯 日帰り入浴 | 日光 | ¥500〜 | 約40分 | |
| 箱根強羅公園 | 箱根 | ¥650〜 | 約1時間15分 | |
| 牛久大仏 | 茨城 | ¥900〜 | 約1時間45分 | |
| 大洗温泉 日帰り入浴 | 茨城 | ¥1,000〜 | 約4時間 | |
| 西武園ゆうえんち | 埼玉・川越 | ¥1,100〜 | — | |
| 箱根湯本 天山湯治郷 | 箱根 | ¥1,450〜 | 約2時間30分 | |
| マザー牧場 | 千葉 | ¥1,800〜 | 約6時間 | |
| 那須どうぶつ王国 | 那須高原 | ¥2,000〜 | 約3時間30分 | |
| 豊島園 庭の湯 | 東京 | ¥2,600〜 | 約2時間30分 | |
| サウナ&ホテル かるまる池袋 | 東京 | ¥3,480〜 | 約3時間 | |
| 東京ディズニーシー | 千葉 | ¥8,900〜 | — |
入場・拝観の一般料金の目安です。ガイドツアー・セット券・団体割引は含みません。滞在の目安は主要な見どころを回った場合の目安時間です。料金は改定されることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトをご確認ください。
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※価格・在庫は変動します。最新は各予約サイトの公式ページでご確認ください。