日光東照宮のある「日光山内」と、華厳滝・中禅寺湖のある「奥日光」は、いろは坂をはさんで別の場所と考えたほうが計画を立てやすくなります。JR日光駅・東武日光駅から近い日光山内には、日光東照宮・日光山輪王寺・日光二荒山神社と神橋が集まり、そこからいろは坂を上った奥日光に、華厳滝・中禅寺湖・竜頭滝・戦場ヶ原・湯元温泉が並びます。二つを結ぶのは東武バスの中禅寺温泉行き・湯元温泉行きです。一日の順番に響くのは、社寺の拝観受付が閉門の30分前に終わること、奥日光までバスで40分から1時間ほどかかること、そして紅葉の時期とゴールデンウィークにいろは坂が大きく渋滞することです。日光市観光協会は、その時期には駅から神橋まで通常5分程度のところが90分近く、中禅寺湖までは120分や180分ほどかかることもあると案内しています。
出典: 拝観時間・料金(日光東照宮) / 主要な観光地等へのアクセス 日光地区(栃木県) / 紅葉シーズンの混雑回避情報【2026年版】(日光市観光協会 日光旅ナビ)(2026年11月3日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
日光山内と奥日光:駅からの距離感
東京方面からは、東武特急で浅草駅から東武日光駅まで約2時間です(日光市の案内)。JR日光駅・東武日光駅のどちらからも、同じ東武バスの路線に乗れます。駅から先の目安は、栃木県の公共交通案内によると次のとおりです。
| 行き先 | バス(駅から) | 降りる停留所 |
|---|---|---|
| 世界遺産「日光の社寺」 | 約10分+徒歩約10分 | 西参道・総合会館前 |
| 華厳滝・中禅寺湖 | 約40分 | 中禅寺温泉・遊覧船発着所 |
| 戦場ヶ原 | 約60分 | 赤沼 |
| 湯元温泉 | 約65分 | 湯元温泉 |
時間は道路が空いているときの目安で、時刻と本数は東武バスの時刻表で確かめてください。山内は歩いて回れる範囲に社寺がまとまっており、奥日光は停留所ごとに見どころが分かれます。日帰りなら山内と中禅寺湖周辺まで、戦場ヶ原や湯元温泉まで足を延ばすなら1泊、と考えると無理がありません。日光の宿やエリアの全体は日光の観光・宿泊ページにもまとめています。
出典: 東武鉄道(東武日光線・東武鬼怒川線)(日光市) / 主要な観光地等へのアクセス 日光地区(栃木県)(2026年11月3日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
半日コース:日光山内の社寺を歩く(車なし)
半日しかない日は、奥日光には上がらず山内に絞ります。駅から世界遺産めぐりバスに約7分乗ると神橋の停留所で、ここから坂を上がって輪王寺、東照宮、二荒山神社の順に歩いていけます。
- 神橋:大谷川に架かる橋で、問い合わせ先は日光二荒山神社です。渡橋は有料で、大人300円・高校生200円・小中学生100円。4月〜10月は8時30分〜16時30分、11月〜3月は9時30分〜15時30分です。
- 日光山輪王寺:拝観の所要時間の目安は、三佛堂が10〜20分、大猷院が30分〜1時間で、両方を見られるセット券は1時間30分〜2時間とされています。拝観は4月〜10月が8時〜17時、11月〜3月が8時〜16時です。ただしセット券(輪王寺券)の受付は、4月〜10月が14時30分まで、11月〜3月が13時30分までと早めに締め切られます。
- 日光東照宮:拝観区域は表門から陽明門・拝殿・石の間・東廻廊(眠猫)・奥宮・本地堂(鳴龍)など。拝観料は大人・高校生1,600円、小・中学生550円(東照宮単独拝観券・個人)です。拝観時間は4月1日〜10月31日が9時〜17時、11月1日〜3月31日が9時〜16時で、受付は閉門の30分前に終わります。
この順で回るときに気をつけたいのは、冬の閉門の早さです。11月から3月は東照宮の受付が15時30分に終わるので、午後に着く日は東照宮を先にして、輪王寺と神橋をあとに回します。東照宮の中だけで何分見ておくかは日光東照宮の所要時間の記事、輪王寺の券の違いは輪王寺の拝観料の記事で詳しく扱っています。
出典: 神橋(日光旅ナビ) / 拝観のご案内(日光山輪王寺) / 拝観時間・料金(日光東照宮)(2026年11月3日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
1日コース:山内から華厳滝・中禅寺湖へ
日帰りで奥日光まで入れるなら、午前に山内、昼前後にバスで中禅寺温泉へ上がり、華厳滝と中禅寺湖を見て駅へ戻る形が基本です。山内の受付締め切りを先に済ませておけば、奥日光で時間が押しても拝観を逃しません。
華厳滝と観瀑台エレベーター
華厳滝は中禅寺湖の水が高さ約97メートルの岸壁を落ちる滝で、那智の滝・袋田の滝と並んで日本三名瀑の一つに数えられています。中禅寺温泉の停留所から徒歩5分ほどのところに観瀑台へ下りるエレベーターがあり、昇降行程は100メートル、所要時間は1分です。料金は往復で大人600円・小学生400円、未就学児は無料。営業時間は3月1日〜11月30日が8時〜17時、12月1日〜2月28日が9時〜16時30分です。予約はなく先着順です。日光市観光協会は、夜間など水量によって止水することがあると注意書きを出しています。料金と券の詳細は華厳滝エレベーターの記事にもまとめています。
出典: 華厳滝エレベーターとは(華厳滝エレベーター) / 営業時間・料金(華厳滝エレベーター) / アクセス(華厳滝エレベーター) / 華厳滝(日光旅ナビ)(2026年11月3日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
中禅寺湖
中禅寺湖は海抜1,269メートルにあり、周囲約25キロ、最大水深163メートルの湖です。男体山の噴火の溶岩が渓谷をせき止めてできたといわれ、明治から昭和初期には外国人の避暑地としてにぎわいました。湖畔の散策のほか、遊覧船で水上から眺める方法があり、紅葉の季節には「紅葉廻り」のコースも運行されます。遊覧船の運航期間・料金は運航会社の発表で確かめてください。湖の周辺は中禅寺湖のページ、滝は華厳滝のページでも紹介しています。
出典: 中禅寺湖(日光旅ナビ)(2026年11月3日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
1泊2日コース:湯元温泉に泊まり、戦場ヶ原を歩く
日光市観光協会のモデルコース「これぞ日光!てっぱんコース」は、1日目に憾満ヶ淵と世界遺産「日光の社寺」を回り、東武バスの湯元温泉行きに約60分乗って奥日光湯元温泉に泊まり、2日目に湯滝・戦場ヶ原・中禅寺湖遊覧船を回る1泊2日です。奥まで先に上がって泊まり、翌日は下りながら見る順番なので、帰りのバスの時間を気にせずに済みます。
- 湯元温泉:湯ノ湖の北岸の温泉街で、白濁の硫黄泉が湧きます。無料の足湯「あんよの湯」があり(冬季休業)、日帰り入浴を受け入れる宿もあります。2026年11月3日時点で、奥日光湯元温泉旅館協同組合の案内所は休業中と案内されているので、問い合わせは各宿へ直接します。
- 湯滝:湯ノ湖の南端にある高さ70メートル、長さ110メートルの滝で、滝壺の前に観瀑台があります。
- 戦場ヶ原:400ヘクタールの湿原で、ラムサール条約に登録されています。湿原を囲む自然研究路があり、日光市観光協会の別のモデルコースでは約6.3キロ・約150分のコースが紹介されています。ワタスゲやホザキシモツケの6月中旬〜8月上旬、草紅葉の9月下旬〜10月上旬がすすめられています。
- 竜頭滝:溶岩の上を約210メートルにわたって流れ落ちる渓流瀑です。日光市内でもっとも早く色づくといわれ、紅葉は9月下旬ごろから始まります。
紅葉の時期に泊まるなら、日程が決まった段階で空室を確かめておくと選択肢が残ります。湯元温泉のほか、山内の近くや鬼怒川温泉に泊まって2日目に奥日光へ上がる組み方もできます。日光の宿泊料金を比較(Booking/Expedia/Hotels.com)で日付ごとの料金を並べて見られます。宿のエリアの違いは日光の高級ホテルガイド、鬼怒川側に泊まる場合は鬼怒川温泉の1泊2日の記事も参考になります。
出典: これぞ日光!てっぱんコース(日光旅ナビ モデルコース) / 日光の歴史・文化・自然に触れるスタンダードプラン(日光旅ナビ モデルコース) / 戦場ヶ原(日光旅ナビ) / 竜頭滝(日光旅ナビ)(2026年11月3日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
移動手段:フリーパスとマイカー
バスで回る日は、東武バス日光のフリーパスを行き先に合わせて選びます。いずれも区間内の東武バスが乗り降り自由です。
| 券 | 大人 | 小児 | 有効 |
|---|---|---|---|
| 世界遺産めぐり手形 | 600円 | 300円 | 当日のみ |
| 中禅寺温泉フリーパス | 2,300円 | 1,150円 | 2日間 |
| 湯元温泉フリーパス | 3,500円 | 1,750円 | 2日間 |
| 霧降高原フリーパス | 1,500円 | 750円 | 2日間(12/1〜3/31は発売なし) |
山内だけなら世界遺産めぐり手形、華厳滝・中禅寺湖まで行く日帰りなら中禅寺温泉フリーパス、湯元温泉に泊まる1泊2日なら湯元温泉フリーパスが目的に合います。紙の券は東武日光駅ツーリストセンター(8時20分〜16時20分)で買え、スマートフォンでは「NIKKO MaaS」などで発売されています。
車の場合、華厳滝エレベーターの案内では、東北自動車道の宇都宮ICから日光宇都宮道路に入り、清滝IC・いろは坂経由で約50分です。華厳滝の近くには華厳第一・第二駐車場があり、普通車は1回500円と案内されています。山内の駐車場と、混雑時の臨時駐車場については日光東照宮の駐車場の記事で扱っています。
出典: 日光各種バスフリー券(東武バス) / アクセス(華厳滝エレベーター)(2026年11月3日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
混雑と季節:紅葉期のいろは坂は時間が読めない
日光市は面積が広く標高差があるため、紅葉は9月下旬から11月中旬まで、場所を変えながら長く続きます。竜頭滝は日光市内でもっとも早く9月下旬ごろから色づき、霧降滝の見ごろは10月下旬〜11月上旬と案内されています。そのぶん、見ごろの時期の週末は道路が混みます。日光市観光協会は、祝日もある11月の初めの週は特に渋滞しやすいとし、紅葉期やゴールデンウィークには駅から神橋まで90分近く、中禅寺湖までは120分や180分ほどかかることもあると書いています。
- この時期は、奥日光へ上がるバスもいろは坂の渋滞に巻き込まれます。1日で山内と奥日光の両方を回る計画は、時間に大きな余裕を持たせるか、どちらかを翌日に回します。
- 世界遺産エリアの駐車場が埋まったときは、臨時駐車場に停めて約25分歩いて社寺へ向かう方法が案内されています。
- 日光市観光協会は、渋滞を避けるドライブコースとして霧降高原や日塩もみじラインも紹介しています。
冬は、華厳滝の周りの十二滝と呼ばれる細い滝が1月から2月にかけて凍り、滝全体が青い氷に彩られます。一方で、東照宮は16時、輪王寺も16時に閉門し、華厳滝エレベーターも16時30分までと、どこも終わりが早くなります。11月以降に訪れるなら、午後の予定を詰めすぎないようにします。いろは坂についてはいろは坂のページもあわせてどうぞ。
出典: 紅葉シーズンの混雑回避情報【2026年版】(日光市観光協会 日光旅ナビ) / 華厳滝(日光旅ナビ) / 拝観時間・料金(日光東照宮) / 拝観のご案内(日光山輪王寺) / 営業時間・料金(華厳滝エレベーター)(2026年11月3日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
よくある質問
日帰りで東照宮と華厳滝の両方を回れますか?
道路が空いている日なら回れます。駅から社寺の停留所までバスで約10分、中禅寺温泉までは約40分が目安です。午前に山内、午後に華厳滝と中禅寺湖という順にすると、社寺の受付締め切り(東照宮は閉門の30分前、輪王寺のセット券は冬期13時30分まで)に間に合わせやすくなります。紅葉の週末は往復が大きく延びるので、1泊に分けると時間に余裕が出ます。
出典: 主要な観光地等へのアクセス 日光地区(栃木県) / 拝観時間・料金(日光東照宮)(2026年11月3日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
華厳滝エレベーターは予約が要りますか?
要りません。先着順の入場です。料金は往復で大人600円・小学生400円で、ペットの同伴とエレベーター内への飲食物の持ち込みは断られています。
出典: 営業時間・料金(華厳滝エレベーター)(2026年11月3日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
車がなくても奥日光を回れますか?
回れます。中禅寺温泉・赤沼・湯元温泉はどれも東武バスの路線上にあり、湯元温泉フリーパスなら2日間乗り降りできます。1泊2日で湯元温泉に泊まり、翌日に湯滝・戦場ヶ原・中禅寺湖と下りてくる日光市観光協会のモデルコースも、徒歩とバスだけで組まれています。
出典: 日光各種バスフリー券(東武バス) / これぞ日光!てっぱんコース(日光旅ナビ モデルコース)(2026年11月3日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、最新は公式サイトでご確認ください。
まとめ:決める順番は「どこに泊まるか」から
日光で最初に決めるのは、奥日光まで上がるかどうかです。半日なら山内の神橋・輪王寺・東照宮だけ、日帰りなら午前に山内・午後に華厳滝と中禅寺湖、1泊なら湯元温泉に泊まって戦場ヶ原と湯滝を加える、という三つの形から選べます。どの形でも、社寺の受付が閉門の30分前に終わること、紅葉期の週末はいろは坂で時間が読めなくなることの二つを先に織り込んでおくと、当日に予定が崩れにくくなります。日帰りのプランは日光の日帰りモデルコースにも載せています。
この記事の確認範囲
料金・営業時間・バスの所要時間・券の種類は、日光東照宮、日光山輪王寺、華厳滝エレベーター、東武バス、栃木県、日光市、日光市観光協会の公式ページで2026年11月3日に確認しました。
- 未検証: 東武バスの当日の時刻と本数、中禅寺湖遊覧船の運航期間と料金、輪王寺の券種ごとの料金、今年の紅葉の見ごろの時期。いずれも出発前に各公式サイトで確かめてください。
- 未検証: 渋滞時の所要時間は日光市観光協会が示した例で、当日の状況は日によって大きく変わります。
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| 施設 | 入場・拝観の目安 ▲ | 滞在の目安 ▲ |
|---|---|---|
| 那須温泉 鹿の湯 日帰り入浴 | ¥500〜 | 約40分 |
| 華厳の滝 | ¥600〜 | 約0分 |
| 華厳滝 | ¥600〜 | — |
| 日光東照宮 | ¥1,600〜 | 約1時間45分 |
入場・拝観の一般料金の目安です。ガイドツアー・セット券・団体割引は含みません。滞在の目安は主要な見どころを回った場合の目安時間です。料金は改定されることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトをご確認ください。
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