鳥取県三朝町の三徳山三佛寺は、投入堂まで登るなら大人1,200円である。境内だけなら400円で済む。この二段構えが、ほかの寺と違うところだ。国宝の投入堂は断崖の窪みに建っていて、そこまでは登山になる。
出典: 三徳山三佛寺 公式サイト(2026年9月8日確認)
志納金(三徳山保全協力金)
| 区分 | 投入堂参拝登山料+入山志納金 | 入山志納金のみ |
|---|---|---|
| 大人 | 1,200円 | 400円 |
| 小人(小・中学生) | 600円 | 200円 |
| 団体大人(20人以上) | 1,150円 | 350円 |
| 団体小人(20人以上) | 550円 | 150円 |
出典: 三徳山三佛寺 公式サイト(2026年9月11日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
令和2年6月1日に改定された料金である。この志納金は諸堂の維持管理と修理に使われると説明されている。
入山志納金には宝物殿の入館料も含まれている。投入堂まで行かなくても、400円で境内と宝物殿を見られるということだ。
払う場所が二か所に分かれる
投入堂まで登る人は、まず三徳山受付案内所で入山志納金(大人なら400円)を納める。そのあと投入堂参拝登山受付で投入堂参拝登山料(大人なら800円)を納める。合わせて1,200円になる。
つまり一度に1,200円を払うのではなく、二か所で分けて払う形である。登るかどうかを境内に入ってから決めることもできる。
出典: 三徳山三佛寺 公式サイト(2026年9月8日確認)
受付時間と入山禁止
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投入堂参拝受付 | 8時〜15時 |
| 下山時間 | 16時30分 |
| 参拝時間外 | 閉門 |
| 冬期 | 例年12月〜3月ごろは積雪のため入山禁止 |
出典: 三徳山三佛寺 公式サイト(2026年9月11日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
受付は15時までだが、下山は16時30分までと決められている。往復におよそ1時間半かかるため、遅い時間に着くと登らせてもらえない。雨や雪で危険と判断された場合も入山禁止になる。
靴のチェックがある
滑落事故が多発しているため、参拝登山を希望する人は入山の際に服装と靴のチェックを受ける。公式サイトは、スニーカーでは入山許可が下りないことがあり、金具の付いていない登山用シューズがいちばん確実だと明記している。
靴が理由で許可が下りない場合は、わらじ(有料)に履き替えることで許可が下りる場合がある。スカート、かかとの高い靴、革靴、サンダル、スリッパ、滑りやすい靴、底にスパイクや金具の付いた靴は不可。ピッケル、ストック、杖も山道と木の根を傷めるため使えない。
ひとりでは登れない
投入堂へ参拝する際は、必ず二人以上でと定められている。両手が使えて運動のしやすい格好が条件で、幼児は登山できない。酒気帯びの人、体調の悪い人、医師から運動を止められている人も登山を控えるよう案内されている。
受付時に輪袈裟を貸し出され、着用して参拝することになっている。参拝登山道は修行と参拝のための道であり、境内山内はすべて国指定史跡および名勝である。動植物の採取、喫煙、線香やローソクを含む火気の使用は厳禁で、山内での食事も控えるよう求められている。
投入堂という建物
投入堂は断崖の窪みに建つ懸造の堂である。国宝に指定されていて、平安時代後期の建築とされる。どうやって建てたのかが分かっていないことで知られ、修理のための足場を組むことすら難しいと言われてきた。
名前の由来は、役行者が法力で堂を投げ入れたという伝承にある。実際に真下から見上げると、人がどうやってあの位置に材木を運んだのか想像がつかない。
登山道の実際
受付から投入堂まで、片道およそ45分から1時間。距離は短いが、木の根をつかんで登る区間、鎖を使う区間、岩をよじ登る区間が続く。整備された登山道ではなく、行者の道である。
両手が使える格好という条件は、比喩ではない。荷物はできるだけ受付に預け、身ひとつで登ることになる。往復で1時間半から2時間を見ておきたい。
下から見るという選択
投入堂は、登らなくても見ることができる。三徳山の麓に遥拝所があり、そこから望遠で崖の上の堂を見られる。こちらは無料である。
体力や装備、天候の条件で登れない日もある。入山禁止の期間が長いことを考えると、遥拝所から見るという選択肢を最初から持っておくほうがよい。境内と宝物殿だけなら400円で入れる。
出典: 三徳山三佛寺 公式サイト(2026年9月8日確認)
三朝温泉と組み合わせる
三徳山から三朝温泉までは車で十数分である。世界有数のラドン含有量で知られる温泉地で、登山のあとに入る流れが自然にできる。日帰り入浴を受け付けている宿もある。
三徳山への公共交通は本数が限られる。倉吉駅からバスが出ているが、便を確かめて動くことになる。三朝温泉に泊まって翌朝に登る組み方が、時間の面では余裕がある。
行く前に確かめておきたいこと
靴。これに尽きる。金具の付いていない登山用シューズが確実で、スニーカーでは断られることがある。断られた場合はわらじを借りるという道も残されているが、履き慣れないもので登ることになる。
そして一人では登れないこと、受付が15時までであること、冬は入山禁止の期間が長いこと。この三つを外すと、遠くまで来て登れないことになる。
近くの施設の料金
同じ鳥取の施設と並べると、三徳山三佛寺の料金の位置がわかります。いずれも旅比較で出典を確認している金額です。
| 施設 | 料金の目安 |
|---|---|
| 三朝温泉 日帰り入浴 | 予約サイト ¥700〜 |
| 皆生温泉 日帰り入浴 | 予約サイト ¥700〜 |
| 鳥取砂丘 砂の美術館 | 目安 ¥800〜 |
| だいせんホワイトリゾート | 公式で確認 |
金額は目安です。各施設のページで出典と確認日を掲載しています。
かかる費用をまとめると
投入堂まで登るなら大人1,200円、境内と宝物殿だけなら400円。ここに麓の遥拝所は無料で加わる。どこまで見るかで、払う額が三段階に分かれることになる。
わらじを借りる場合は別に料金がかかる。靴で断られる可能性を考えると、登る予定なら最初から登山用シューズで行くほうが安く済む。
出典: 三徳山三佛寺 公式サイト(2026年9月8日確認)
火渡り神事
三徳山では火渡り神事が行われ、一般の参加もできる。参加料は1,000円で、厄除けはちまきと火渡り餅が付くと案内されている。受付時間は9時から12時30分で、先着順である。
当日は多くの参拝者と観光客が来る可能性があると公式サイトが注意を促している。この日を狙って行くなら、通常の参拝とは違う混み方を見込んでおきたい。
出典: 三徳山三佛寺 公式サイト(2026年9月8日確認)
修行体験
座禅、写仏、写経、滝行、火渡り行、掃除といった修行体験を受け付けている。天台宗では座禅を止観と呼び、坐り方の説明があるので初めてでも参加できると案内されている。
滝行は寒い季節には行えず、住職などの立会いのもとで行われる。各種の御祈祷も執り行っていて、詳細は問い合わせになる。
国指定史跡としての境内
境内山内はすべて国指定史跡および名勝である。動植物の採取は厳禁、喫煙も厳禁で、線香やローソクといった火気類の使用も禁じられている。山内での食事は控えるよう求められ、ゴミは各自で持ち帰ることになっている。
御札やお供え物も置かないよう案内がある。立ち入り禁止の場所や、参拝登山道以外の場所へは入らないこと。修行の場に入れてもらうという前提で歩く場所である。
三徳山という山
三徳山は標高約900メートルの山で、山全体が三佛寺の境内にあたる。修験道の霊場として開かれ、慶雲三年に役行者が開いたと伝えられる。麓の本堂から投入堂までの行者道が、そのまま修行の道として今も使われている。
道中には文殊堂、地蔵堂、鐘楼堂、納経堂といった堂が点在する。いずれも懸造で、崖に張り出すように建つ。文殊堂と地蔵堂は縁側に出られて、そこから鳥取の山並みが一望できる。
受付の場所
三徳山受付案内所と投入堂参拝登山受付は別の場所にある。案内所で入山志納金を納めて境内に入り、そこからさらに進んだ登山受付で参拝登山料を納める形になる。
登山受付では輪袈裟を貸し出される。これを着けて登ることが決まりで、返却は下山時になる。杖やストックは使えないので、持ってきても預けることになる。
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