旧古河庭園は東京都北区にある都立の庭園である。大正6年(1917年)に完成したもので、洋館と洋風庭園、そして日本庭園が一つの敷地に同居している。国の名勝に指定されている。入園料は都立庭園のなかでは安いほうで、六義園との共通券も用意されている。
旧古河庭園の入園料
| 区分 | 入園料 |
|---|---|
| 一般 | 150円 |
| 65歳以上 | 70円 |
小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料。身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方とその付添者も無料になる。なお洋館の内部見学は庭園の入園料とは別で、事前の申し込みと別料金が必要になる。庭から外観を眺めるだけなら入園料に含まれる。
出典: 旧古河庭園 公式サイト(2026年9月10日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
園結びチケット
旧古河庭園と六義園を組み合わせた「園結びチケット」がある。チケットに記載された庭園に1回ずつ入園できて、使用期限は無い。各庭園のチケット売り場で購入できる。
| 区分 | 園結びチケット(六義園・旧古河庭園) |
|---|---|
| 一般チケット | 400円 |
| シニアチケット | 200円 |
六義園が一般300円、旧古河庭園が一般150円なので、別々に買えば450円になる。園結びチケットならそれより安い。両園はどちらも駒込駅から歩ける距離にあるため、同じ日に回るのが現実的である。ただし期限が無いので、日を分けても構わない。
出典: 旧古河庭園 公式サイト(2026年9月10日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
開園時間
開園は9時から17時、最終入園は16時30分。休園日は年末年始である。バラの咲く春と秋にはフェスティバルが開かれ、期間中は開園時間が延長される年がある。この時期は入園者が集中するので、朝のうちに入るのがいい。
二人の設計者
この庭園の面白さは、洋館と洋風庭園、そして日本庭園が別々の設計者によって作られ、それが一つの敷地に並んでいることにある。洋館と洋風庭園を手がけたのはジョサイア・コンドル。鹿鳴館やニコライ堂を設計した英国人建築家で、日本の近代建築の礎を作った人物である。洋館は石造りで、重厚な外観の内側に英国風の意匠がまとめられている。
日本庭園を作ったのは京都の庭師、七代目小川治兵衛である。植治の通称で知られ、平安神宮の神苑や無鄰菴など、近代日本庭園の代表作を残した。斜面を使った枯滝と大滝、心字池、雪見型の灯籠。崩石積と呼ばれる石の積み方が使われていて、自然の崩落を模した不規則な組み方になっている。
敷地は高低差があり、高いところに洋館、その前面に洋風庭園、低いところに日本庭園という配置になっている。洋館から階段を下りると洋風庭園のバラ園、さらに下ると木立に囲まれた日本庭園に出る。同じ敷地のなかで、数十歩あるくだけで文化圏が切り替わる。この落差そのものが、大正という時代の日本を表している。
バラの時期
洋風庭園はバラ園になっている。春と秋に見ごろがあり、それぞれフェスティバルが開かれる。石造りの洋館を背景にバラが咲く構図がこの庭園のもっとも知られた風景で、この時期だけは平日でも人が多い。写真を撮るなら朝の早い時間がいい。
バラ以外の季節も見どころはある。初夏のツツジ、秋の紅葉、冬に葉が落ちて石組みがよく見える時期。日本庭園のほうは通年で落ち着いていて、バラの人出とは別の空気がある。洋風庭園が混んでいる日でも、斜面を下りればたいてい静かである。
アクセス
JR京浜東北線の上中里駅から徒歩7分、東京メトロ南北線の西ヶ原駅から徒歩7分、JR山手線の駒込駅からは徒歩12分ほど。駒込駅を使えば六義園と両方を歩いて回れる。園内を一周して1時間ほど、バラの時期に写真を撮りながらならもう少しかかる。入園料が安いので、散歩の途中に寄るという使い方ができる庭園である。
洋館の見学について
敷地の高いところに建つ洋館は、外から眺めるだけなら庭園の入園料に含まれる。内部を見るには別に申し込みと料金が必要で、案内付きの見学という形になる。石造りの外観に対して、内部は木を多用した英国風の意匠でまとめられている。設計者のジョサイア・コンドルは、鹿鳴館やニコライ堂を手がけた人物である。
洋館の内部見学を予定しているなら、実施日と申し込み方法を公式サイトで先に確認しておきたい。庭園の入園とは別の運営になっているため、当日ふらりと行って入れるとは限らない。バラの時期は特に予約が埋まりやすい。
三つの空間を歩く
敷地は斜面で、上から洋館、洋風庭園、日本庭園の順に並ぶ。洋館の前に広がるバラ園は幾何学的に区画され、左右対称の構成になっている。そこから階段を下りると、木立に囲まれた日本庭園に出る。心字池を中心に、枯滝と大滝、雪見型の灯籠が配され、崩石積と呼ばれる不規則な石組みが斜面を支えている。
この落差が面白い。数十歩あるくだけで、西洋の整形庭園から日本の池泉回遊式庭園へ切り替わる。しかもどちらも一流の設計者の手による本物である。大正という時代に、日本の実業家がどういう空間を欲したかが、そのまま地形として残っている。
いつ行くか
バラの見ごろは春と秋で、それぞれフェスティバルが開かれる。石造りの洋館を背景にバラが咲く構図がこの庭園の代表的な景色で、この時期は平日でも人が多い。写真を撮るなら開園直後の時間帯がいい。フェスティバル期間は開園時間が延長される年もある。
バラ以外の季節も見どころはある。初夏のツツジ、秋の紅葉、冬に葉を落として石組みがよく見える時期。日本庭園のほうは通年で落ち着いていて、洋風庭園が混んでいる日でも斜面を下りればたいてい静かである。園内を一周して1時間ほど、写真を撮りながらならもう少しかかる。
アクセスはJR京浜東北線の上中里駅から徒歩7分、東京メトロ南北線の西ヶ原駅から徒歩7分、JR山手線の駒込駅からは徒歩12分ほど。駒込駅を使えば六義園と両方を歩いて回れるので、園結びチケットの使い方としてはこれがいちばん素直である。
庭ができるまで
この土地はもともと明治の外交官・陸奥宗光の邸宅だった。陸奥の次男が古河家に入ったことで、屋敷は古河家の所有になる。現在の洋館と庭園が完成したのは大正6年(1917年)で、当時の古河家は鉱山と電気事業で財を成していた。戦後に国の所有となり、東京都が管理を受け継いで一般に公開されている。
国の名勝に指定されている。洋館と洋風庭園、日本庭園がそろって残っている例は少なく、しかもそれぞれを一流の設計者が手がけている。空襲で失われた建物が多い東京で、大正期の邸宅がこの形で残ったこと自体が珍しい。庭を歩くときは、これが個人の住まいだったという前提を思い出すと見え方が変わる。
周辺を歩く
旧古河庭園から南へ歩けば六義園、北へ向かえば飛鳥山公園がある。飛鳥山は江戸時代に徳川吉宗が桜を植えさせた花見の名所で、公園内には三つの博物館が並ぶ。都電荒川線が近くを走っているので、レトロな路面電車で移動するのも面白い。庭園めぐりと下町散歩を同じ半日に収められる範囲である。
近くの施設の料金
同じ東京の施設と並べると、旧古河庭園の料金の位置がわかります。いずれも旅比較で出典を確認している金額です。
| 施設 | 料金の目安 |
|---|---|
| 浜離宮恩賜庭園 | 目安 ¥300〜 |
| 井の頭自然文化園(東京・吉祥寺) | 目安 ¥400〜 |
| 新宿御苑 | 目安 ¥500〜 |
| 松本湯(中野) | 予約サイト ¥550〜 |
| 上野動物園 | 目安 ¥600〜 |
| RAKU SPA 1010 神田 | 目安 ¥600〜 |
金額は目安です。各施設のページで出典と確認日を掲載しています。
東京の観光施設を、入場料でくらべる
| 施設 | 入場・拝観の目安 ▲ | 滞在の目安 ▲ | 最寄りから ▲ | |
|---|---|---|---|---|
| 明治神宮 | 無料 | — | — | |
| 羽田空港第3ターミナル 展望デッキ | 無料 | — | — | |
| 浜離宮恩賜庭園 | ¥300〜 | 約1時間15分 | 徒歩7分 | |
| 新宿御苑 | ¥500〜 | 約1時間45分 | 徒歩5分 | |
| 上野動物園 | ¥600〜 | 約4時間 | 徒歩5分 | |
| あらかわ遊園 | ¥800〜 | 約4時間 | — | |
| 東京国立博物館 | ¥1,000〜 | 約2時間15分 | 徒歩10分 | |
| 東京あそびマーレ | ¥1,200〜 | 約4時間 | 駅すぐ | |
| 浅草花やしき | ¥1,600〜 | 約1時間45分 | 徒歩5分 | |
| 東京ジョイポリス | ¥1,700〜 | — | — | |
| 東京サマーランド | ¥2,600〜 | 約6時間 | — | |
| すみだ水族館 | ¥2,700〜 | 約1時間45分 | 駅すぐ | |
| よみうりランド プールWAI | 変動 ¥3,400〜 | — | — | |
| スパ ラクーア(東京ドームシティ) | 変動 ¥3,500〜 | 約4時間 | 徒歩4分 |
入場・拝観の一般料金の目安です。ガイドツアー・セット券・団体割引は含みません。滞在の目安は主要な見どころを回った場合の目安時間です。最寄りからは、最寄り駅・停留所からの徒歩時間です(車の場合は車と表記)。料金は改定されることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトをご確認ください。
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