京都国立博物館の観覧料を調べて混乱する人が多いのは、行く日によって料金も開館時間も違うからです。この館には「特別展」「名品ギャラリー(平常展示)」「庭園のみ」という3つの開館の形があり、どれをやっている期間かで、一般700円にも300円にも2,200円にもなります。まず自分が行く日がどの期間かを確かめるのが先です。
出典: 京都国立博物館 公式サイト「開館時間・観覧料」(2026年9月8日確認)
3つの期間と観覧料
| 期間 | 一般 | 大学生 | 開館時間 |
|---|---|---|---|
| 名品ギャラリー(平常展示) | 700円 | 350円 | 9:30〜17:00(入館16:30まで)/金曜は20:00まで |
| 庭園のみ開館 | 300円 | 150円 | 9:30〜17:00(入館16:30まで)/金曜は20:00まで |
| 特別展 | 2,000〜2,200円台 | 1,200〜1,400円台 | 9:00〜17:30(入館17:00まで)/金曜は20:00まで |
特別展の金額に幅があるのは、展覧会ごとに設定されるためです。2026年秋の特別展「源氏物語 王朝のかがやき」(10月6日〜11月29日)は一般2,200円・大学生1,200円・高校生700円、同じ年の春の特別展「北野天神」(4月18日〜6月14日)は一般2,000円・大学生1,400円・高校生900円でした。高校生の料金が展覧会によって逆転していることからも、展覧会ごとに個別に決めていることが分かります。
特別展の開催期間中は、名品ギャラリーだけを見ることはできません。平常展示を目当てに行くなら、名品ギャラリーの期間を選ぶ必要があります。
出典: 京都国立博物館 公式サイト「開館時間・観覧料」(2026年9月8日確認)
庭園のみ開館期間は300円
平成知新館が閉まっているあいだ、庭園だけを公開する期間があります。このときの観覧料は一般300円・大学生150円で、一般料金で入った人には庭園ガイド冊子が付きます。
2026年度に公式が挙げている庭園のみ開館期間は、2026年9月8日〜10月4日、2026年12月1日〜12月20日、2027年3月24日〜4月18日です。「京博に行ったのに建物が閉まっていた」を避けるには、ここを見ておいてください。逆に、屋外の彫刻や明治古都館の外観を目当てに軽く寄るなら、300円で入れるこの期間はむしろ狙い目です。
出典: 京都国立博物館 公式サイト「開館時間・観覧料」(2026年9月8日確認)
名品ギャラリー(平常展示)の期間
平成知新館の全展示を当日ぶん見られるのが名品ギャラリーの期間で、一般700円・大学生350円。公式が挙げている2026年度の会期は、2026年7月14日〜9月6日、2026年12月22日〜12月27日、2027年1月2日〜3月22日です。特別展開催期間と庭園のみ開館期間は休止します。
出典: 京都国立博物館 公式サイト「開館時間・観覧料」(2026年9月8日確認)
無料になる人は期間で違います
| 期間 | 無料になる人 |
|---|---|
| 名品ギャラリー | 高校生以下・満18歳未満・満70歳以上は無料(年齢のわかるものを提示) |
| 庭園のみ開館 | 高校生以下・満18歳未満・満70歳以上は無料(年齢のわかるものを提示) |
| 特別展 | 中学生以下は無料(要証明)。高校生は有料 |
ここは間違えやすいところです。名品ギャラリーと庭園のみ開館期間は高校生以下が無料ですが、特別展は中学生以下までで、高校生からは料金がかかります。高校生を連れて特別展に行くつもりなら、その分を見込んでおいてください。
| 対象 | 扱い |
|---|---|
| 障害者手帳等をお持ちの方と介護者1名 | どの期間も無料 |
| キャンパスメンバーズ(含教職員)/名品ギャラリー・庭園のみ | 無料 |
| キャンパスメンバーズ(含教職員)/特別展 | 当日料金より500円引き(当日、南門チケット売場のみ・他の割引と併用不可) |
| 学校の教育活動で名品ギャラリーに園児・小中高生を引率する先生 | 無料 |
対象になる手帳・受給者証は、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証です。
特別展の料金表で金額の後ろに括弧が付いているものは、前売料金と20名以上の団体料金です。前売券は展覧会ごとに販売期間が決まっているので、日程が早く決まっているなら前売のほうが安く済みます。
出典: 京都国立博物館 公式サイト「開館時間・観覧料」(2026年9月8日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
休館日
月曜日が休館です。ただし祝日・休日の場合は開館し、翌火曜日が休館になります。このほか年末年始と、展示替などによる臨時の休館があります。金曜日は開館時間が20:00まで延びるので、平日に仕事を終えてから寄る、という使い方ができる館でもあります。
行き方
| 経路 | 所要 |
|---|---|
| 京阪電車 七条駅 | 東へ徒歩7分 |
| JR京都駅 D2のりばから市バス206・208系統 | 「博物館三十三間堂前」下車すぐ |
| JR京都駅 八条口からプリンセスラインバス(京都女子大学前行き) | 「東山七条」下車、徒歩1分 |
| JR京都駅から徒歩 | 七条通を東へ約20分 |
| 阪急 京都河原町駅 | 京阪祇園四条駅から七条駅、東へ徒歩7分 |
| 近鉄 丹波橋駅 | 京阪丹波橋駅から七条駅、東へ徒歩7分 |
いちばん確実なのは京阪の七条駅から東へ徒歩7分です。京都駅からバスに乗る場合、206・208系統の「博物館三十三間堂前」は目の前に着きますが、観光シーズンの市バスは混みます。京都駅から歩いても20分なので、バス待ちの列を見てから決めても遅くありません。
住所は京都市東山区茶屋町527、テレホンサービスは075-525-2473です。
駐車場
駐車料金の割引に対応しているのは、七条通側の「三井のリパーク京都国立博物館前」のみです。障害者手帳等を提示すると、駐車場入場から2時間無料になります。公道に停めて入庫待ちをすることはできません。
| マイクロバス・大型バス | 内容 |
|---|---|
| 利用時間帯 | 開館30分前から閉館まで |
| 料金 | 3時間まで2,000円/台、以降30分ごと500円 |
| 台数 | 2台 |
| 予約 | 事前予約が必要(075-541-1151) |
大型バスが通れない道があるため、公式はルートのPDFを確認するよう案内しています。
出典: 京都国立博物館 公式サイト「交通アクセス」(2026年9月8日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
すぐ隣が三十三間堂です
市バスの停留所名が「博物館三十三間堂前」であることからも分かるとおり、京都国立博物館は三十三間堂のすぐ向かいにあります。名品ギャラリーの700円と組み合わせれば、半日で東山七条をまとめて回れます。京都駅から近いので、帰りの新幹線までの数時間に充てる場所としても向いています。
出典: 京都国立博物館 公式サイト「建物概要」(2026年9月8日確認)
明治古都館は片山東熊の設計です
京博の敷地には煉瓦造りの洋風建築が建っています。これが明治古都館(旧帝国京都博物館本館)で、1897年(明治30年)5月1日に「帝国京都博物館」として開館した建物です。設計したのは宮内省内匠寮の技師だった片山東熊。日本建築界の草分けの一人で、「宮廷建築家」と呼ばれた人です。
外観はフランス・ルネサンス―バロック様式を取り入れながら、日本的な繊細さを持つ、というのが公式の説明です。建築が進められた当初は「古都・京都に洋風の建物は似合わない」という反対もあったそうですが、いまでは東山の景観の一部になっています。内部は玄関ホール、中央ホールのほか、大小10室の陳列室と中庭が左右対称に配置されています。
ただし明治古都館は通常非公開です。外観は見られますが、中には入れません。1969年(昭和44年)に、本館・表門・札売場・袖塀が「旧帝国京都博物館」として重要文化財に指定されました。大和大路通りに面した表門(西門)から七条通りに面する南門へ続く塀も、本館と同じ時期に建てられたものです。
中を見たい人のために、公式は明治古都館VRを用意しています。インターネット上で玄関ホールと中央ホールの映像を見られます。また「京博庭園ナビ」という無料アプリがあり、屋外展示や建物にスマートフォンのカメラをかざすと解説やARが表示されます。庭園のみ開館期間の300円で行くなら、これを入れてから行くと中身が濃くなります。
出典: 京都国立博物館 公式サイト「建物概要」(2026年9月8日確認)
130年の沿革
| 年 | できごと |
|---|---|
| 明治22年(1889)5月 | 帝国京都博物館を設置する官制が定められる |
| 明治25年(1892)6月 | 片山東熊の設計による陳列館(本館)に着工 |
| 明治28年(1895)10月 | 陳列館が竣工 |
| 明治30年(1897)5月 | 開館式(公開展示のはじめ) |
| 明治33年(1900)6月 | 「京都帝室博物館」と改称 |
| 大正13年(1924)2月 | 京都市に下賜され「恩賜京都博物館」に改称 |
| 昭和27年(1952)4月 | 国に移管され「京都国立博物館」となる |
| 昭和40年(1965)3月 | 森田慶一の設計による新館(平常展示館)が竣工 |
| 昭和44年(1969)3月 | 本館・表門ほかが重要文化財に指定 |
| 昭和55年(1980)7月 | 文化財保存修理所が業務を開始 |
敷地内には平成知新館と明治古都館のほか、文化財保存修理所、茶室「堪庵」、技術資料参考館があり、屋外展示もあります。京博は文化財を集めて見せるだけでなく、修理する機能を持った博物館だという点は、館の性格を知るうえで大きな部分です。
出典: 京都国立博物館 公式サイト「建物概要」(2026年9月8日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
出典: 京都国立博物館 公式サイト「館の概要」(2026年9月8日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
近くの施設の料金
同じ京都の施設と並べると、京都国立博物館の料金の位置がわかります。いずれも旅比較で出典を確認している金額です。
| 施設 | 料金の目安 |
|---|---|
| 嵐山 天龍寺・庭園 | 目安 ¥500〜 |
| 清水寺(京都) | 予約サイト ¥500〜 |
| 金閣寺 鹿苑寺(京都) | 目安 ¥500〜 |
| 二条城 | 目安 ¥800〜 |
| 嵐山・嵯峨野トロッコ列車 | 目安 ¥880〜 |
| 天然温泉 仁左衛門の湯(京都) | 目安 ¥900〜 |
金額は目安です。各施設のページで出典と確認日を掲載しています。
京都の観光施設を、入場料でくらべる
| 施設 | 入場・拝観の目安 ▲ | 滞在の目安 ▲ | 最寄りから ▲ | |
|---|---|---|---|---|
| 京都駅ビル | 無料 | — | — | |
| 錦市場 | 無料 | — | — | |
| 嵐山 天龍寺・庭園 | ¥500〜 | 約1時間 | 駅すぐ | |
| 金閣寺 鹿苑寺(京都) | ¥500〜 | 約50分 | 徒歩5分 | |
| 二条城 | ¥800〜 | 約1時間45分 | 駅すぐ | |
| 嵐山・嵯峨野トロッコ列車 | ¥880〜 | 約25分 | — | |
| 天然温泉 仁左衛門の湯(京都) | ¥900〜 | 約1時間45分 | — | |
| 銀閣寺 慈照寺(京都) | ¥1,000〜 | 約1時間 | 徒歩10分 | |
| 京都鉄道博物館 | ¥1,500〜 | 約2時間30分 | 徒歩20分 | |
| 京都水族館 | ¥2,600〜 | 約1時間45分 | 徒歩15分 |
入場・拝観の一般料金の目安です。ガイドツアー・セット券・団体割引は含みません。滞在の目安は主要な見どころを回った場合の目安時間です。最寄りからは、最寄り駅・停留所からの徒歩時間です(車の場合は車と表記)。料金は改定されることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトをご確認ください。
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