春日大社は奈良市の春日山のふもとにある神社で、七六八年の創建と伝えられる。境内へ入って参拝するだけなら費用はかからないが、本殿を間近で拝む「御本殿特別参拝」には初穂料が必要になる。
拝観料
| 区分 | 料金 |
|---|---|
| 御本殿特別参拝 大人 | 700円 |
| 中学生以下 | 無料 |
| 国宝殿 | 別料金 |
出典: 春日大社 公式サイト(2026年8月14日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
御本殿特別参拝は七百円で、中学生以下は無料だ。これは回廊の内側に入り、四棟が並ぶ本殿を間近から拝むためのもので、通常の参拝ではここまで入れない。境内を歩き、南門から拝殿を拝むだけであれば費用はかからない。
境内には国宝殿という宝物館があり、こちらは別料金となる。平安時代の甲冑や刀剣、舞楽の装束、そして数多くの古神宝が収蔵されている。神社に伝わる工芸品としては国内でも屈指の内容で、時間があれば合わせて見たい。
参拝の時間は季節によって変わる。奈良公園の中にあり、周辺の見どころと組み合わせる人が多いので、一日の行程を組むときは開門と閉門の時刻を先に確認しておきたい。
三千基の灯籠
春日大社を特徴づけているのが、境内に立ち並ぶ灯籠だ。参道の石灯籠が約二千基、回廊に吊るされた釣灯籠が約千基あり、いずれも平安時代以降に人々が奉納してきたものにあたる。石灯籠には奉納者の名と年号が刻まれ、江戸時代の商人の名前も多く見られる。
年に二回、節分と八月の中元万燈籠の日には、これらすべてに火が入れられる。三千基の灯りが同時に灯る光景は、この神社でしか見られない。日常でも、回廊の一角にある藤浪之屋という部屋では釣灯籠に火が入った状態が再現されており、暗い室内に灯りが並ぶ様子を見ることができる。
本殿は四棟が横に並ぶ形式で、春日造と呼ばれる。武甕槌命をはじめとする四柱の神が祀られ、藤原氏の氏神として篤く信仰されてきた。二十年ごとに社殿を建て替えるか修理する式年造替が続けられており、この制度も伊勢神宮と並ぶ古い伝統にあたる。
奈良公園と春日山
春日大社の背後には春日山原始林が広がる。八四一年に狩猟と伐採が禁じられて以来、千年以上にわたって手つかずのまま残された森で、世界遺産の構成資産になっている。都市に隣接してこれだけの原生林が残る例は世界的にも珍しい。
参道には鹿が集まる。奈良の鹿は春日大社の神の使いとされ、保護されてきた歴史がある。境内へ向かう一の鳥居からの長い参道は、両側を灯籠と木立に挟まれ、そこを鹿が歩く。この光景そのものが奈良を象徴している。
近鉄奈良駅から徒歩二十分ほど、またはバスで春日大社本殿前まで行ける。東大寺、興福寺、奈良国立博物館がいずれも徒歩圏にあり、一日でまとめて回れる。若草山へ登れば、奈良盆地とこれらの伽藍を一望できる。
無料の範囲と有料の範囲
春日大社は境内を歩き、南門から拝殿に向かって参拝するだけであれば費用はかからない。一の鳥居からの長い参道、両側に並ぶ石灯籠、境内の摂社末社をめぐるところまでは無料の範囲に入る。御本殿特別参拝の七百円が必要になるのは、回廊の内側へ入る場合だ。
回廊の内側に入ると、四棟が横に並ぶ本殿を間近から拝める。通常の参拝ではここまで入れないので、社殿の造りを見たいなら支払う価値がある。中学生以下は無料だ。国宝殿は別料金で、平安時代の甲冑や刀剣、舞楽の装束といった古神宝が収蔵されている。
回廊の一角にある藤浪之屋では、釣灯籠に火が入った状態が再現されている。暗い室内に灯りがずらりと並ぶ様子は、年に二回の万燈籠でしか見られない光景を、日常のなかで体験できる仕組みになっている。
三千基の灯籠
境内には参道の石灯籠が約二千基、回廊の釣灯籠が約千基ある。いずれも平安時代以降に人々が奉納してきたもので、石灯籠には奉納者の名と年号が刻まれている。江戸時代の商人の名前も多く、当時この神社がどれだけ広く信仰されていたかがわかる。
節分と八月の中元万燈籠の日には、これらすべてに火が入れられる。三千基の灯りが同時に灯る光景はこの神社にしかない。この二日は境内が混み合うが、それでも見に来る価値のある行事とされている。
式年造替という制度
春日大社では二十年ごとに社殿を建て替えるか修理する式年造替が続けられてきた。伊勢神宮の式年遷宮と並ぶ古い制度で、建物そのものより、それを作る技術と信仰の継承に意味がある。本殿は春日造と呼ばれる形式で、四棟が横に並ぶ配置は他に例が少ない。
春日山原始林と鹿
春日大社の背後には春日山原始林が広がる。八四一年に狩猟と伐採が禁じられて以来、千年以上にわたって手つかずのまま残された森で、世界遺産の構成資産になっている。都市に隣接してこれだけの原生林が残る例は世界的にも珍しい。
奈良の鹿は春日大社の神の使いとされ、保護されてきた歴史がある。参道を鹿が歩き、灯籠の間に立つ光景は、この土地の信仰が景観そのものになった結果だ。餌をやる場合は指定の鹿せんべい以外を与えないよう掲示が出ている。
近鉄奈良駅から徒歩二十分ほど、バスなら春日大社本殿前まで行ける。東大寺、興福寺、奈良国立博物館がいずれも徒歩圏にあり、一日でまとめて回れる。若草山へ登れば、奈良盆地とこれらの伽藍を一望できる。
近くの施設の料金
同じ奈良の施設と並べると、春日大社の料金の位置がわかります。いずれも旅比較で出典を確認している金額です。
| 施設 | 料金の目安 |
|---|---|
| 奈良国立博物館 | 目安 ¥700〜 |
| 東大寺 | 目安 ¥800〜 |
| 奈良公園(鹿とのふれあい) | 公式で確認 |
| 法隆寺 | 予約サイト ¥1,500〜 |
金額は目安です。各施設のページで出典と確認日を掲載しています。
藤原氏の氏神として
春日大社の創建は七六八年と伝えられる。平城京の東に位置し、藤原氏の氏神として祀られたことから、朝廷と藤原一門の庇護のもとで発展した。祭神の一柱である武甕槌命は、鹿島神宮から白い鹿に乗って来たとされ、これが奈良の鹿を神の使いとする信仰の起点になっている。
平安時代を通じて藤原氏が権勢を握るにつれ、春日大社の地位も上がった。興福寺は藤原氏の氏寺で、両者は神仏習合のもとで一体的に運営され、中世には大和国一国を実質的に支配するほどの力を持った。境内と興福寺が徒歩圏で隣り合っているのは、この歴史の名残だ。
参道という装置
一の鳥居から本殿まで、参道はおよそ一・三キロにわたる。両側に石灯籠が並び、頭上は木立に覆われる。この長い距離を歩くこと自体が、日常から社殿へ向かうための切り替えとして機能している。途中で鹿に何度も出会うのも、この参道の特徴だ。
参道の途中には摂社末社が点在する。夫婦大国社や若宮神社など、それぞれに異なる信仰を集める社が並び、これらをめぐるだけでも相応の時間がかかる。本殿だけを目指すと見落とす部分が多いので、時間に余裕を持って歩きたい。
訪れる前に確認しておきたいこと
境内を歩くだけなら無料で、御本殿特別参拝の七百円が必要になるのは回廊の内側へ入る場合だけだ。中学生以下は無料。国宝殿は別料金なので、両方を見るなら二つの支払いが発生する。参拝の時間は季節で変わるため、閉門の時刻を先に確認しておきたい。
一の鳥居から本殿までは一・三キロほどの参道を歩くことになる。バスで本殿前まで行けば距離は縮まるが、灯籠の並ぶ参道こそがこの神社の見どころでもある。時間に余裕があるなら、行きは歩いて帰りはバスという配分が無理がない。
関西の観光施設を、入場料でくらべる
| 施設 | エリア | 入場・拝観の目安 ▲ | 滞在の目安 ▲ | 最寄りから ▲ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 京都駅ビル | 京都 | 無料 | — | — | |
| 勝尾寺 | 大阪 | ¥500〜 | — | — | |
| 六甲山牧場 | 神戸 | ¥600〜 | 約2時間30分 | — | |
| スパスミノエ | 大阪 | ¥800〜 | 約2時間 | 徒歩3分 | |
| 東大寺 | 奈良 | ¥800〜 | 約1時間15分 | 徒歩20分 | |
| 天然温泉 仁左衛門の湯(京都) | 京都 | ¥900〜 | 約1時間45分 | — | |
| 彦根城 | 滋賀・雄琴 | ¥1,000〜 | 約1時間45分 | 徒歩15分 | |
| 万博記念公園・太陽の塔(大阪) | 大阪 | ¥1,080〜 | 約1時間45分 | 徒歩10分 | |
| 通天閣 展望台 | 大阪 | ¥1,500〜 | 約1時間15分 | 徒歩3分 | |
| 鈴鹿サーキットパーク | 三重県 | ¥2,000〜 | 約6時間 | — | |
| ニフレル | 大阪 | ¥2,400〜 | 約1時間45分 | 徒歩2分 | |
| スパ&サウナ ニュージャパン 梅田 | 大阪 | ¥2,700〜 | 約1時間 | 徒歩10分 | |
| 城崎マリンワールド | 城崎温泉 | ¥2,800〜 | 約2時間15分 | — | |
| アドベンチャーワールド | 和歌山・南紀白浜 | ¥5,300〜 | 約6時間 | — |
入場・拝観の一般料金の目安です。ガイドツアー・セット券・団体割引は含みません。滞在の目安は主要な見どころを回った場合の目安時間です。最寄りからは、最寄り駅・停留所からの徒歩時間です(車の場合は車と表記)。料金は改定されることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトをご確認ください。
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