
建物は1900年のパリ万国博覧会に合わせてヴィクトール・ラルーが設計したオルセー駅とそのホテルで、1986年12月に美術館として開館しました。
公式サイトは1848〜1914年を「絵画の歴史で最も豊かな時代の一つ」と紹介しており、マネ、ドガ、モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホらの印象派・ポスト印象派の作品で知られます。
見どころ・ポイント
- 1900年7月14日に開業した鉄道駅の建物をそのまま使っており、大ホールは高さ32m・幅40m・長さ138m。
- パリ観光局によると所蔵は約6,000点で、うち約3,000点を展示。
印象派・ポスト印象派は世界最大級のコレクション。 - 毎週木曜は21時45分まで夜間開館。
木曜18時以降に入館すると夜間料金(オンライン12ユーロ、館内10ユーロ)になる。 - 一般料金はオンライン16ユーロより館内窓口14ユーロのほうが安い。
オンラインは時間指定券で、専用の入口1(河岸側)から入る。
基本情報
割引: 館内窓口のみ11ユーロ。
夜間(木曜18時以降の入館): オンライン12ユーロ/館内10ユーロ。
Enfant & Cie(18歳未満に同伴するEU居住の大人、最大2人): オンライン13ユーロ/館内11ユーロ。
18歳未満、EU・EEA国籍の18〜25歳などは無料。
毎月第1日曜は全員無料(時間枠の予約が必須)。
メトロ12号線ソルフェリーノ(Solférino)駅、RER C線ミュゼ・ドルセー(Musée d'Orsay)駅、バス63・68・69・73・83・84・87・94番。
時間指定券の人は入口1(河岸側)、時間指定のない券・券なし・優先入場・荷物のある人は入口2(前庭側)から入る。
夜にゆっくり見たいなら21時45分まで開く木曜(18時以降の入館は夜間料金)。
毎月第1日曜は全員無料だが、見学の時間枠の予約が必須。
通常の日は最終入館が17時で、17時30分から展示室が閉まり始めるため、午後に入るなら残り時間を見て計画する。
木曜の夜間開館は最終入館が21時。
知っておくとお得・失敗しないコツ
- オンラインの時間指定券は、指定の時間枠の少なくとも15分前に到着するよう公式が求めている。
- 券は1回の入館に有効で、いったん外に出ると再入場できない。
- 荷物を持っている人と、移動に配慮が必要な人は入口2(前庭側)から入る。
- 私的な目的の写真・動画は撮影できるが、フラッシュは禁止、一部の作品は撮影不可。
三脚などはクロークに預ける。 - 「優先入場」をうたう券、偽サイト、路上の売り子からは買わないよう公式が注意を出している。
入館料と無料になる条件
オルセー美術館の入館料は、オンラインで買うか、館内の窓口で買うかで額が違います。公式の料金表は「オンライン」と「館内」に分かれていて、一般料金はオンラインが16ユーロ、館内窓口が14ユーロです。オンラインの券は入館の時間枠が決まった時間指定券で、入口1(河岸側)から入ります。
| 券の種類 | オンライン | 館内窓口 |
|---|---|---|
| 一般 | 16ユーロ | 14ユーロ |
| 割引 | 館内販売のみ | 11ユーロ |
| 夜間(木曜18時以降の入館) | 12ユーロ | 10ユーロ |
| Enfant & Cie(18歳未満に同伴する大人) | 13ユーロ | 11ユーロ |
| 18歳未満、EEA居住の26歳未満 | 無料 | 無料 |
券は常設展と企画展の両方に入れますが、企画展は空きがある範囲に限られます。券は1回の入館に有効で、いったん外に出ると再入場はできません(公式英語頁 "Any exit is final.")。「Enfant & Cie」は、18歳未満の若者に付き添うEU居住の大人が最大2人まで使える料金で、オンラインで買う場合は大人の券と若者の券を同時に予約する決まりです。割引料金の対象者は公式サイトの別のリストにまとめられており、館内窓口でだけ売られています。
無料になる条件
- 毎月第1日曜は誰でも無料。ただし見学の時間枠の予約が必須
- 18歳未満
- EU・EEA国籍の18〜25歳、EU国籍でなくてもフランスや他のEU加盟国に長期滞在している18〜25歳
- 障害のある来館者と付き添い1人
- 有効な Pass éducation(フランスの教員向けパス)の保持者
- 求職者
- オルセー美術館友の会(Société des Amis du Musée d'Orsay / American Friends of the Musée d'Orsay)の会員
ロダン美術館と組み合わせた「オルセー+ロダン」共通券もあり、購入日から3か月の間に、それぞれの美術館へ1回ずつ予約なしで入れます。ロダン美術館側はビロン館の常設展・企画展と彫刻庭園が対象です。何度も通う人向けには、オルセー美術館とオランジュリー美術館の常設展・企画展に1年または2年のあいだ予約制で入り放題になる「Carte Blanche」もあります。
出典: Musée d'Orsay Rates(公式・英語) / オルセー美術館 Préparer sa visite(公式・仏語)(2026年10月8日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
開館時間・休館日・木曜の夜間開館
開館は火曜から日曜までで、毎週月曜が休館です。このほか5月1日と12月25日も閉まります。木曜だけは夜間開館があり、21時45分まで開いています。
| 曜日 | 開館 | 閉館 |
|---|---|---|
| 月曜 | 休館 | 休館 |
| 火曜・水曜 | 9時30分 | 18時 |
| 木曜(夜間開館) | 9時30分 | 21時45分 |
| 金曜・土曜・日曜 | 9時30分 | 18時 |
閉館時刻の直前まで入れるわけではありません。通常の日は美術館への最終入館が17時、企画展への最終入館が17時15分で、17時30分から展示室が順に閉まり始めます。木曜の夜間開館では、美術館と企画展への最終入館が21時、展示室は21時15分から閉まり始めます。夕方から入る予定なら、この最終入館の時刻から逆算して到着時刻を決めてください。
木曜に18時以降の入館で見学する場合は、一般料金より安い夜間料金(オンライン12ユーロ、館内10ユーロ)が使えます。館内の書店(Librairie Boutique)は2026年3月10日から閉店が17時45分(木曜は21時15分)に変わっており、展示を見たあとに書店へ寄るなら閉店の早さに注意が必要です。
出典: オルセー美術館 Préparer sa visite(公式・仏語) / Musée d'Orsay Visit(公式・英語) / Musée d'Orsay Rates(公式・英語) / Travaux au musée d'Orsay(公式・仏語)(2026年10月8日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
行き方(メトロ・RER・バス)と入口
美術館の住所は Esplanade Valéry Giscard d'Estaing, 75007 Paris。セーヌ川の左岸、テュイルリー公園の対岸にあります。公式の「Venir au musée(美術館への行き方)」の頁が挙げている公共交通は次のとおりです。
- メトロ: 12号線 ソルフェリーノ(Solférino)駅
- RER: C線 ミュゼ・ドルセー(Musée d'Orsay)駅
- バス: 63・68・69・73・83・84・87・94番
- Vélib'(パリの貸し自転車): 7007番ステーション(62, rue de Lille)、7006番ステーション(19, quai Voltaire)
- タクシー: 乗り降りはアナトール・フランス河岸(quai Anatole-France)
車で行く場合、公式頁は近くの駐車場として「Parking du Carrousel du Louvre」と「Parking Bac Montalembert」を挙げています。障害のある人向けの駐車スペースは、モンテルラン広場(place Montherlant)1番地の前に2台分、ソルフェリーノ通り(rue de Solférino)8番地の前に3台分など、周辺の通りに分かれて用意されています。
入口は河岸側と前庭側に分かれています。入口1(Quai=河岸側)は常設展の時間指定券を持つ人用で、時間指定の引換券を持つパリ・ミュージアム・パスの利用者もこちらです。入口2(Parvis=前庭側)は優先入場の人、時間指定のない券の人、券を持っていない人が使います。
出典: Venir au musée(公式・仏語) / Musée d'Orsay Visit(公式・英語) / Les expositions au musée d'Orsay(パリ観光局 Paris je t'aime)(2026年10月8日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
改修工事中の入口と見学ルール
オルセー美術館では、受付まわりの大きな改修工事が進んでいます。公式によると工事期間は2026年3月10日から2028年夏までで、来館者の快適さを上げ、建物の環境負荷を減らすことが目的です。工事中も美術館は開いており、所蔵品と企画展はすべて変わらず見られると案内されています。
工事にともない、入口の使い分けがはっきり決められました。荷物を持っている人と、移動に配慮が必要な人は入口2(前庭側)から入ります。団体もすべて前庭側で受け付けます。パリ・ミュージアム・パスで入る人は、2026年3月10日から時間枠の予約が必須になり、予約はパリ・ミュージアム・パスのサイトで行います。オンラインの時間指定券を持つ人は、指定の時間枠の少なくとも15分前に着くよう求められています。音声ガイドは、中央の大ホール(ネフ)の上手にある専用カウンターで受け取ります。
館内の見学ルール(Conditions de visite)では、私的な目的の写真・動画撮影は認められていますが、フラッシュは切る必要があり、作品によっては撮影が禁止されています。三脚・カメラの支持具・照明機材はクロークに預けなければなりません。置き忘れた荷物があると来館者の退避につながることがあるため、持ち物は身につけておくよう呼びかけられています。
券の買い方についても公式は注意を出しています。「優先入場」をうたう券、公式に似せた偽サイト、路上の売り子から買うと入館を断られることがあるため、券は公式のチケット販売サイトで買ってください。
出典: Travaux au musée d'Orsay(公式・仏語) / Conditions de visite(公式・仏語) / Musée d'Orsay Rates(公式・英語)(2026年10月8日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
駅から美術館へ:建物の成り立ち
美術館の建物は、もとは鉄道の駅でした。公式の解説「De la gare au musée(駅から美術館へ)」によると、オルレアン鉄道会社がパリ中心部にターミナルを求め、焼け跡になっていた旧オルセー宮の土地を手に入れました。1897年に3人の建築家に案が求められ、1898年にヴィクトール・ラルーが選ばれます。駅とホテルは2年で建てられ、1900年7月14日、パリ万国博覧会に合わせて開業しました。大ホールは高さ32m、幅40m、長さ138mで、ラルーは金属の骨組みを石造りの外観で包みました。
1900年から1939年まで、オルセー駅はフランス南西部へ向かう路線の起点でしたが、1939年以降はホームが長い列車に合わず、郊外線だけの駅になります。駅のホテルは1973年1月1日に閉じました。同じ1973年にはフランス美術館局が駅に美術館を置く構想を持ち、建物は1973年3月8日に歴史的建造物の補足目録に登録、1977年10月20日の省庁間会議で美術館化が決まり、1978年に歴史的建造物に指定されました。
内部の改装は、1979年に6つの案から選ばれた建築家チームが担当し、1980年3月にイタリアの建築家ガエ・アウレンティが内装を任されました。1986年12月1日にミッテラン大統領が開館式を行い、同月9日に一般公開されました。
出典: De la gare au musée(公式・仏語)(2026年10月8日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
コレクション:1848〜1914年の美術
オルセー美術館が扱うのは、主に19世紀後半から20世紀初めの美術です。公式の解説は「1848〜1914年は絵画の歴史で最も豊かな時代の一つ」と述べ、クールベら写実主義の画家や、マネら印象派の画家が、サロン(官展)のアカデミックな約束事を退け、近代絵画の土台を築いたと紹介しています。例として挙げられているのは、マネの《オランピア》、クールベの《犬と裸婦》、ドガの《カフェにて(アプサント)》などです。
パリ観光局の案内では、常設展は絵画・彫刻・装飾美術・素描・建築・写真にわたり、所蔵する約6,000点のうち展示されているのは約3,000点です。「世界でも最大級の印象派・ポスト印象派のコレクション」を持ち、必見の絵画としてマネの《草上の昼食》が挙げられています。公式のコレクション頁でも、カイユボット、ゴッホ、モネ、ドガ、ルノワール、セザンヌ、ゴーギャン、ミレー、ベルト・モリゾ、メアリー・カサット、彫刻家カルポーらの作品が紹介されています。
出典: De l'académisme à l'impressionnisme(公式・仏語) / Les expositions au musée d'Orsay(パリ観光局 Paris je t'aime)(2026年10月8日確認)。料金・時間は改定されることがあるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
確認した公式情報
- オルセー美術館 Préparer sa visite(公式・仏語)
- Musée d'Orsay Visit(公式・英語)
- Musée d'Orsay Rates(公式・英語)
- Venir au musée(公式・仏語)
- Travaux au musée d'Orsay(公式・仏語)
- Conditions de visite(公式・仏語)
- De la gare au musée(公式・仏語)
- De l'académisme à l'impressionnisme(公式・仏語)
- Les expositions au musée d'Orsay(パリ観光局 Paris je t'aime)
料金・営業時間は変更される場合があります。訪問前にリンク先の最新情報をご確認ください。
オルセー美術館の体験・チケットを予約サイトで比較 PR
世界最大級の GetYourGuide でオルセー美術館の人気アクティビティを表示中。サイトごとに得意分野が違うので、下の特徴を参考にお選びください。
訪問前に知っておきたいポイント
- 価格はまず横並びを前提に。同じ体験ならどのサイトでも料金差は小さいことが多いです。
- 決め手はポイント還元と特典。普段貯めているポイント経済圏に合わせると実質負担が下がります。
- 人気枠は早めに確保。日時指定・送迎付きプランは直前だと売り切れることがあります。
美術館・博物館を、入場料でくらべる
| 施設 | エリア | 入場・拝観の目安 ▲ | 滞在の目安 ▲ | |
|---|---|---|---|---|
| 広島平和記念資料館 | 広島 | ¥200〜 | 約1時間15分 | |
| 小樽市総合博物館 運河館 | 北海道・小樽 | ¥300〜 | — | |
| 富山県美術館 | 富山 | ¥350〜 | 約1時間15分 | |
| 金沢21世紀美術館 | 金沢 | ¥450〜 | 約1時間 | |
| 九州国立博物館 | 福岡 | ¥700〜 | 約1時間30分 | |
| 青森県立美術館 | 青森 | ¥700〜 | 約1時間30分 | |
| 伊賀流忍者博物館 | 三重県 | ¥1,000〜 | — | |
| 大倉山展望台 | 札幌 | ¥1,000〜 | — | |
| 川奈ステンドグラス美術館 | 伊豆 | ¥1,400〜 | — | |
| 博物館 網走監獄 | 北海道・網走 | ¥1,500〜 | — | |
| 神戸アンパンマンこどもミュージアム | 神戸 | 変動 ¥2,000〜2,500 | 約2時間30分 | |
| 福岡アンパンマンこどもミュージアム | 福岡 | 変動 ¥2,000〜2,200 | 約2時間30分 | |
| 横浜アンパンマンこどもミュージアム | 横浜 | 変動 ¥2,200〜2,800 | 約2時間30分 | |
| 大塚国際美術館 | 徳島・祖谷 | ¥3,300〜 | 約3時間30分 |
入場・拝観の一般料金の目安です。ガイドツアー・セット券・団体割引は含みません。滞在の目安は主要な見どころを回った場合の目安時間です。料金は改定されることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトをご確認ください。
出かける前に足りていますか PR
電池切れ・急な雨や暑さ・増えた荷物。現地で困りやすいものだけ。価格と在庫は変動するため、Amazonの商品ページでご確認ください。
よくある質問
毎月第1日曜は本当に無料ですか?
はい。毎月第1日曜は誰でも無料ですが、見学の時間枠の予約が必須です。Carte Blanche の保持者は予約が要りません。
チケットはオンラインと窓口のどちらが安いですか?
一般料金は館内窓口が14ユーロ、オンラインが16ユーロで、窓口のほうが安くなっています。オンラインの券は時間指定券で、入口1(河岸側)から入れます。割引料金(11ユーロ)は館内窓口でしか買えません。
パリ・ミュージアム・パスで入れますか?
入れますが、2026年3月10日から時間枠の予約が必須になり、予約はパリ・ミュージアム・パスのサイトで行います。入口は時間指定券と同じ入口1(河岸側)です。
改修工事中でもすべての作品を見られますか?
公式によると、2026年3月10日から2028年夏までの受付エリアの工事中も美術館は開いており、所蔵品と企画展はすべて変わらず見られます。